そのまんまタンザニア人(タンザニア)《ku-vumilia/我慢する/スワヒリ語》
近藤 史 私の名前は、タンザニア人にとっても人名として馴染み深いものらしい。天然パーマの毛髪がもじゃもじゃ跳ねていることも加わってか、タンザニアに滞在しているあいだ、私はしばしばタンザニア人と日本人の混血だと勘違いされる…
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近藤 史 私の名前は、タンザニア人にとっても人名として馴染み深いものらしい。天然パーマの毛髪がもじゃもじゃ跳ねていることも加わってか、タンザニアに滞在しているあいだ、私はしばしばタンザニア人と日本人の混血だと勘違いされる…
藤本 麻里子 私たち日本人の食事の基本といえば、もちろん白いご飯。パンやパスタの普及で米の消費量が減少しているとはいえ、今でも多くの人が白米こそ日本人の主食と考えていることと思う。タンパク源はといえば、和食を代表する寿司…
岩井 雪乃 私がかよっている村には電気(umeme)がない。だから、生活は不便だ。 たとえば、村でミルクティーを飲もうとしたら、何をするか? まず水くみから始まる。水を供給するには電気ポンプが必要だ。日本でも停電になると…
藤本 麻里子 カラスといえば、日本ではゴミを荒らす害鳥として、特に都市部で大きな社会問題を引き起こしています。カラスにゴミを荒らされないために、ゴミ置き場に囲いやネットを設置したり、夜間や明け方などにゴミを出すことを禁じ…
近藤 史 プルルル、プルルル、プルルル・・・・ タンザニアへの調査渡航を翌日に控えたある日。布団に包まれて夢の世界を漂っていると、耳ざわりな電子音に現実世界へと引き戻された。何事かと思いあわてて携帯電話を手に取ると、+2…
黒崎 龍悟 私が良く訪れるタンザニアの農村の男子は、小学校を終えると自分の土地を得て、レンガを焼いてみずから家づくりを始める。そして庭先に換金作物のコーヒーの木を植える、ということをする。そうやって伴侶を探す条件を整え、…
宮木 和 「お前の名前はバランデシュだ。」 ギダージは、木陰に腰をおろしながら言った。ぼくには、その意味がすぐにはわからなかった。 「お前の国での名前は知らない。でも、ここでの名前はバランデシュだ。」 ここは東アフリカ・…
八塚春名 スワヒリ語が公用語のタンザニアでは、かなり辺鄙なところへ行っても、スワヒリ語が通じる。小学校ではスワヒリ語で授業がおこなわれ、役所でも、病院でも、教会でも、テレビもラジオも、基本的にはすべてがスワヒリ語の世界だ…
近藤 史 夕暮れどき、戸外から「Hodi, Hodi!(ごめんください)」と呼びかける声がする。窓からのぞくと、中庭の片隅に大柄の女性が見える。ちょっと強面で、杖を手にしていても迫力満点の姿は、隣家に住むバレリアばあちゃ…
藤本 麻里子 「トングウェ語の民謡をあんたに教えてやったら、いくらくれるんだい?」 「1曲いくらくれるかによって、何曲教えてやるか検討するよ。」 突然の訪問者に対し、ママ・マディナは強面でそう話す。私はマハレ山塊国立公園…
岩井 雪乃 カドゴおばさんは、50代後半の女性でムレンギじいさんの第二夫人だ。7人の子どもがいて、孫は今のところ8人いる。私が通っているタンザニア北部の村では、じいさんの世代(現在の60代以上)には複数の妻をめとることが…
八塚 春名 「オレたちサンダウェは、もともと南アフリカから来たんだ。」 「そうそう、だって、ほら、南アフリカのマンデラ元大統領は、オレらとよく似た言葉を話すだろ。」 暑い昼下がり、ピエリじいちゃんとニカノリじいちゃんのふ…
藤本 麻里子 「なんであんたはネックレスもピアスも指輪もしないんだい?これは女性の証なのに。」 私にそう尋ねてきたのは、60代後半か70になろうかという、調査中にお世話になっている家の主人のお母さん。名前はワンプーゲ。孫…
溝内 克之 「人生を探しにいったんだ。朝、目が覚めたときに決めたんだよ。自転車に乗り、ケニアまで走った」。ひ孫を膝に抱えながら、ラスワイ老は若いころの冒険譚を語りはじめた。 タンザニアにおいて「商売人」として有名なチャガ…
黒崎 龍悟 「マテンゴの人は商売が続かない」 タンザニアの南部,ニヤサ湖に近い山岳地帯に住むマテンゴと呼ばれる民族は,他の民族からこのように言われている。 この地域は換金作物のコーヒーを栽培しているので,経済的にはタンザ…
八塚 春名 アフリカといえば、おじいちゃん・おばあちゃん、おとうさん・おかあさん、そしてたくさんの子どもたち。そんなにぎやかな家族をずっと想像してきた。おじいちゃん・おばあちゃんの家を取り囲むように、長男、次男・・と家族…
黒崎 龍悟 私たちが主食のコメを手に入れるといえば,精米されて袋詰めされたコメを買うのが一般的なので,収穫された稲が調理できるコメへと精製されるプロセスを目にする機会はほとんどない。 この点,タンザニアの農村では,主食を…
藤本 麻里子 私の調査地、タンザニア西部、キゴマ州の農村へは、タンガニイカ湖を南下してザンビアのムプルングまで寄港する国際フェリー、リエンバ号に乗船する。リエンバ号では2段ベッドと洗面台、クローゼットなどがついた定員2名…
近藤 史 「あなたはこの村に来てよかったわ、ベナは毎日ちがうものを食べるから」。同じタンザニア国内でも乾燥の厳しいドドマ地域で調査している友人の話になると、決まってお母さんが言うセリフだ。私がお世話になっているタンザニア…
岩井 雪乃 「すりおろす」という調理方法を私がタンザニアで初めてみたのは、2007年のことだった。それ以前は「おろし器」という器具はお店で売っていなかった。新しい電化製品などが流入してくるのとともに、調理器具も新しいもの…