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最新のアフリカ便り
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アイスクリームの約束—「稼ぐ」
高橋 明穂 私のステイ先の女性はみんな商売をしていた。一番上のお母さん(第一夫人)は、毎日のように近くの市場で野菜や魚を仕入れに行き、村の小売店で販売していた。二番目のお母さん(第二夫人)は朝と夜にサンドイッチ屋をしてい…
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また会う日まで――難民女性たちと月のもの対策を考える
山崎暢子 2014年にわたしは南スーダン難民が多く暮らすウガンダ北部のキャンプで、洗って再利用できる布ナプキンとその取扱説明書、肌着と石鹸を国際NGOが支給する場面に居合わせました(写真1、2、3)。多くの女性が明度の低…
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「思い出す」―人類学者と動物たち
服部志帆 私が調査の対象としてきたカメルーンの「バカ」は、長いあいだ狩猟や採集、漁労を生業として暮らしてきた人々である。彼らの暮らす熱帯雨林は、ゴリラやチンパンジー、ゾウなど日本でも動物園でおなじみの哺乳類が野生状態で暮…
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「茶をしばく」
松隈俊佑 当然だが、エチオピアの公用語であるアムハラ語の辞書に茶を「しばく」と訳される動詞はない(「茶をしばく」とは「お茶する」の意味で主に関西圏で使われる表現である)。しかし、エチオピアの大学に通っていると「ちょっと茶…
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戦禍を超えてー「つながる」
眞城 百華 20年調査をしていたフィールドが2020年11月から約2年間、戦争となった。戦地となった調査地ではインターネットは遮断され、電話も不通となった。現地と連絡を取るすべを失い、文字通りすべての「つながり」が突然、…
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続・凄腕の鍛冶屋―「つながる」
近藤史 2005年にアフリカ便りで紹介した「凄腕の鍛冶屋」を覚えているだろうか。トタンを打ち延ばした板を張り合わせてパラボラアンテナを自作した、あの鍛冶屋だ。彼の他の作品もいつか紹介したいと書いたまま、20年ちかく経って…
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知るために旅をせよー「旅する」
桐越 仁美 「どうして故郷を離れて商売の仕事をするようになったの?」 私は、西アフリカの経済移民を調査している。この質問をすると大概は「村にいても、乾季には何もできなくなるから」という返事が返ってくる。西ア…
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みんなで見送る―「葬る」
八塚 春名 アフリックのエッセイのなかに、死を扱うものはいくつもあって、読むたびに泣いてしまう、わたしにとっての神エッセイのひとつが、井上真悠子さんの「全ては神さまが決めること」だ。このエッセイは、井上さんの知人であり、…
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人との会話は生活の必須要件(動詞「話す」)
藤本 麻里子 今日一日、誰とも一言も話さなかった。 現代日本社会で一人暮らしをしている若者にとっては、あるいは中高年層の人々の中にも、こういう一日を経験している人は珍しくないかもしれない。私が独身で一人暮らしをしていた3…
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話さなくても、つながっている―「話す」
牛久 晴香 「ハロー、アニャリガマ。今どこにいる?」 「今は〇〇村にいるよ」 「そうか……(誰かと会話している声)……」 「……(黙って会話が終わるのを待っている)……」 ブチッ、ツー、ツー、ツー。 ガーナ…
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暗闇でゾウを「聴く」
岩井雪乃 今日は曇っていて、月もなく真っ暗な夜だ。そこに15人の男たちが集まっている。彼らは、大岩(コピエ)の上に登り、セレンゲティ平原に向かって耳を澄ましている。普段はおしゃべり好きな彼らだが、今は誰も話さない。懐中電…