ゾウによる農作物被害を防ぎ、ゾウとの共存をめざす人びとのとりくみを支援しています。
最新の活動報告は こちら にあります。
アフリカゾウが害獣って知ってますか?
タンザニアのセレンゲティ県では、2000年代に入ってから、アフリカゾウが農作物をあらす害獣となっています。以前、ゾウはセレンゲティ国立公園の中にいましたが、近年は、公園の外の村まで畑の作物を食べに入ってくるようになってしまいました。時には、村びとがゾウに殺される事件も起きています。村びとたちは、自分の生活と生命を守るために、ゾウを追い払い、国立公園に戻そうと努力しています。しかし、10トンもある巨大な生物に立ち向かうのは命がけで、簡単なことではありません。そして、それが1頭のみならず、多いときには200頭もの群れで押し寄せて来ることもあるのです。
現在の対策:ワイヤーフェンスと追い払い
ゾウによる被害を減らさなくては、ゾウと共存することはできません。人びとはさまざまな対策を試行錯誤しています。2012年から動物保護区と村の境界にワイヤーフェンスを張りはじめました。村びとの発案でした。たった一本のワイヤーで、電気もとおっていませんが、その効果は絶大で、そこでゾウ群は立ち止まります。2016年には、フェンスの総延長は42kmになりました!
ただし、立ち止まったゾウ群をそのままにしておくと、やがてはフェンスを壊して村に侵入してきてしまいます。それを防ぐためには、立ち止まっている間に、人間が出て行って脅かして追い払うことが有効な手段になります。この手法は、日本でのサルによる農作物被害対策でも使われており、有効なことが認められています。ミセケ村では、60名の若者たちが、毎晩、ゾウを追い払って畑を守っています。
村人の夢へのチャレンジにあなたも加わりませんか?
わたしたちアフリック・アフリカは、村びとによるローカルな被害対策チャレンジを支援しています。体が大きいだけでなく知能も高いゾウについては、さまざまな被害対策が考案されてきました。しかし、恒久的で絶対的な解決策はいまだにみつかっていません。アフリック・アフリカとしても、いくつもの対策を試してきましたが、失敗におわったものが多いです(過去のチャレンジは、下記の報告を参照)。しかし、「そうした失敗があってもあきらめずに試行錯誤をくりかえす人びとの姿勢こそが大切であり支援すべきだ」というのが、このプロジェクトの出発点にあるアフリックの想いです。失敗にもくじけずチャレンジをつづける村びとへの支援をお待ちしています。
【振込先】
郵便局(記号番号から)
00930-5-190939
口座名:アフリック・アフリカ
ゆうちょ銀行
〇九九 店(ゼロキユウキユウ店)(当座)0190939
口座名:アフリック・アフリカ
みずほ銀行
京都支店(普)8108551
口座名:アフリック・アフリカ
【振込後、フォームからもお知らせください】
件名:ゾウプロジェクト
本文:ご氏名、ご寄付の金額(一口5,000円から)
これまでの活動と近況の報告
プロジェクトの背景となる課題
- アフリカゾウによる農作物被害とその対策(アフリカレポート寄稿 岩井雪乃)
- ぼくの村がゾウに襲われるわけ。–野生動物と共存するってどんなこと? (岩井雪乃=著)
- 象牙密猟は生息地でどう受けとめられているか?――二重に苦しめられるタンザニアの地域住民(ウェブジャーナルSYNODOS寄稿 岩井雪乃)
- 創られた「野生の王国」セレンゲティ–自然保護と地域住民の受難(ウェブジャーナルSYNODOS寄稿 岩井雪乃)
- アフリカゾウによる農作物被害–タンザニアで地域住民がゾウを嫌う訳(EICネット寄稿 目黒紀夫)
村びとのチャレンジの近況
- ゾウ被害にあったスザンナさんの子どもへ支援を実施(2021年度活動報告) (2022年6月)
- 中学校8校でゾウ獣害対策研修を開催(2020年度活動報告) (2021年6月)
- テレビ出演の撮影秘話 (2021年6月)
- ゾウに殺されてしまったスザンナさん (2021年5月)
- おしゃれ布マスクの目的は?:新型コロナを生きるアフリカの人びと (2020年7月)
- ゾウ追払いチームのユニフォームを6村に寄贈(2019年度年活動報告) (2020年6月)
- 『世界ナゼそこに?日本人』をご覧いただいたみなさまへ (2020年3月)
- ゾウプロジェクトがテレビ『世界ナゼそこに?日本人』で紹介されます! (2020年3月)
- ゾウ見張り小屋、3棟が完成 (2019年9月)
- ゾウ見張り小屋建設とバッファゾーン問題 (2019年6月)
- 「ゾウをおどかす爆竹器」開発物語 (2019年3月)
- 農民が副県知事にゾウ被害問題を訴える集会を新聞が取材! (2018年10月)
- セレンゲティの猟師の涙:失われる罠の技 (2018年5月)
- 懐中電灯とソーラーパネルを寄贈!スキルアップした追い払い (2018年3月)
- ゾウ追い払いの新兵器の爆竹器を寄贈!行政から公的支援も開始! (2018年1月)
- アフリカゾウを追い払う困難さ (2017年4月)
- ワイヤーフェンス成功の記念式典 (2016年9月)
- とうとう蜂蜜の収穫!トウモロコシも! (2016年6月)
- ゾウによる死亡事件の増加 (2016年3月)
- ワイヤーフェンスが7村へ拡大 (2015年9月)
- ワイヤーフェンスはじめました (2015年7月)
- 養蜂箱の大規模な修繕 (2014年12月)
- 現地パートナー・ダミアンの来日 (2014年7月)
- 蜂を飼うのは大変だ・・・ (2014年5月)
- ミセケ村に養蜂箱を設置 (2014年1月)
- ロムチャンガ村からミセケ村へ拡大 (2013年8月)
- 動き出したハッピーハニー・チャレンジ 盛り上がる村びとたち (2013年5月)