ロックダウンの先を見て―ジンバブエ人移民労働者の知恵―
河野 明佳 「大きなお金を手元に置いておくのは怖いから」そう言って、住み込みの家政婦として働いているジンバブエ人のメモリーさんは、ロックダウンが始まってから毎週、週払いのお給料を家族でも友人でもないある人に送金していまし…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
河野 明佳 「大きなお金を手元に置いておくのは怖いから」そう言って、住み込みの家政婦として働いているジンバブエ人のメモリーさんは、ロックダウンが始まってから毎週、週払いのお給料を家族でも友人でもないある人に送金していまし…
安田 章人 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグから南西に約500km。私がふだん訪れるカメルーンと同じアフリカとは思えないほど、きれいに舗装された道をレンタカーで移動し、たどり着いたのは、とあるGame Ranchである。…
河野 明佳 多くのアフリカ文化において、挨拶はとても大切なものと考えられています。「こんにちは、元気ですか」から始まって、「あなたのご両親は元気ですか」「おじいさん、おばあさんは元気ですか」と一通りの決まり文句を言うだけ…
河野 明佳 存在からにじみ出る優雅さ。そんな言葉を圧倒的事実として体感したのは初めてだった。南アフリカ共和国フリーステイト州クワクワ地域で、バクウェナ部族の王族と出会ってのことだった。 ホームパーティーにお呼ばれした時。…
河野 明佳 19世紀初頭。南部アフリカ社会は激動の時代を迎えていた。現モザンビーク海岸沿いでの奴隷貿易、現南アフリカ共和国南端部からの入植者の勢力拡大の影響を受け、現クワズールー・ナタールで生じたズールー王国が建国された…
河野 明佳 6年前、初めて現在のフィールドで調査を行ったとき、通訳として手伝ってくれたのがチャケラだった。いつもにやけてる、いかにもチャラ男っぽいお兄ちゃん。でも、ホストマザーが「信頼できる」と紹介してくれた人。フィール…
河野 明佳 南アフリカ共和国、フリーステイト州。電気のない村での静かな夜。ろうそくの明かりの中で食事を終えた私たちに向かって、ンホノ(ソト語:おばあちゃん)がゆっくりと語りだした。 「私が昔働いていた農場の雇い主はね、そ…
河野 明佳 アパルトヘイト体制下の1970年代初頭、南アフリカ。強制移住により、住んでいた場所も仕事も失い、行き場を失った人たちが、寄り集まり、発展した「不法占拠区」。ンタテ・ンコースィ(ンコースィおじさん)は、警察によ…