『おまけ付き』の灯油(タンザニア)
井上 真悠子 私の肌が白いからなのか?外国人はみんなお金持ちだと思われているのか?それとも、適正価格を知らないと思われているからなのか? 買い物をしようとして、適正価格以上の値段を言われるたびに、そんなことを考えてしまう…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
井上 真悠子 私の肌が白いからなのか?外国人はみんなお金持ちだと思われているのか?それとも、適正価格を知らないと思われているからなのか? 買い物をしようとして、適正価格以上の値段を言われるたびに、そんなことを考えてしまう…
松浦 志奈乃 タンザニア北東部の緑生い茂る山の上。週2回の定期市場はとてもにぎやかです。いろんな農作物、香辛料、魚、衣料品、雑貨。様々なものが売られ、売る人も買う人も山中から大勢集まってきます。鍋としてこの地域のみんなに…
八塚 春名 「日本では、いつもそんなに値切るの?」 ある日、久しぶりに町に出かけた私は、村から一緒に来た友人セメニと市場へ出かけた。村ではほとんど手に入らない大好きなマンゴーを手に取り、「まけて!でなければ、ひとつおまけ…
村尾 るみこ ザンビアのある村の夜8時ごろ、ちょうどどの家もごはんを食べ終わる時間になると、各家の炉のまわりにはその家の家族だけではなく、隣り合って住む親族や近所の者たちも集まってくる。彼らはたいてい「ちょっと遊びに来た…
成澤 徳子 「ねぇ、ちょっとちょっと!またしても、お尻丸見え状態じゃない!!どうしよう〜!?」と、畑の向こうから足早に戻ってきて、トイレットペーパー片手に朝っぱらから大騒ぎ。そんな私のようすを、「もう気付いちゃった?やっ…
森下 敬子 私は首都のアジスアベバで調査をしていたので、地方に出かける機会はほとんどなかったが、お世話になっている家のお母さんが巡礼に出かけるというので、連れて行ってもらったことがある。エチオピアには2万以上のエチオピア…
岩井 雪乃 タンザニアでは、さまざまな制度の柔軟性が高く、担当者の一存でいくらでも変わる可能性があります。これは、悪くいえば「いいかげん」「不公平を生む」「汚職を招く」という負の側面といえますが、うまく活用できれば「自分…
丸山 淳子 「あれは、いかがなものか」「どう考えても、ありえないな」口達者なおじいちゃん達が白熱している。「だいたい、すごく急いでいるときに、先客がいたらどうするんだ?」「そうだ、そうだ、そこにしかないんだぞ。ほかではで…
井上 真悠子 「何で他人が用を足したのと同じ場所で、しないといけないんだ」 以前、とあるアフリカ研究の先生が、調査地から知人を首都に連れてきたときに、ホテルでこんなことを言われたらしい。調査地では草原の適当な所で用を足す…
榊原 寛 あれは何をしていたときだったか、私が調査しているザンジバル島の海辺の公園で、ある日の昼下がり、一人で木陰のベンチに座っていた。いつものように、あたりには雑談を楽しむ地元の人々、走り回って遊ぶ穴の開いたズボンをは…
西崎 伸子 旅をしている者にとってその日の宿をどうするのかというのは大事な問題だ。バックパッカーをしていた二十代前半は「安ければ安いほどいい」と考えていた。予約はせずに,行きあたりばったりでとにかく安い宿を探した。そうす…
近藤 史 「川で水くみ、洗濯、行水」。アフリカの農村の水事情といえば、てっきり、この3つがセットになっているものと思いこんでいた。それから、どこへ行っても生水は飲むべきでないと頭でっかちに恐れていた。アフリカ大陸の内部が…
西崎 伸子 「この茶色い水を私は飲んでいたのか」と溜池を前にしばし愕然とした。エチオピアに出かける前にさまざまな人から,蛇口をひねれば出てくる透明な水道水でさえも10分以上沸かして飲みなさいと教えられてきた私にとって,と…
村尾 るみこ ザンビアの西側には、西隣のアンゴラから移住してきた人びとが住んでいる。 特に20世紀半ばから始まったアンゴラでの戦争を避けるため、 多くの人びとが難民となって逃げてきた。 2002年にようやく戦争がおわり、…
岩井 雪乃 日本では、就職活動といえばある程度パターンがあります。インターネットや職安で求人を探し、企業が開催するセミナーや説明会に参加する。企業に履歴書を送り、何度か面接をして採用に至る。服装は黒いスーツ。髪は茶髪は許…
安田 章人 その日の朝、モジボ(mojibo)と呼ばれる村の伝統医の家に人が集まっていた。どうやら、隣の村から腹痛を訴える男性がやってきたらしい。初老の伝統医は家を離れると、しばらくしてなにかの植物とニワトリを手に戻って…
服部 志帆 カメルーンの森に暮らす狩猟採集民バカ・ピグミーは、森の植物を材料にさまざまな種類の薬を作ります。薬は彼らの言葉で”マ(ma)”と呼ばれ、身体の病気に処方されるもののほかに儀礼や呪術、お…
村尾るみこ 国境と聞いて、思い浮かべるものは何でしょうか。日本は島国だから、海や島を思い浮かべる人も多いかもしれません。それにひきかえ、ザンビアはアフリカ南部にある内陸国で、隣り合う8つの国とは陸つながり。特に南に接して…
岡本雅博 葦舟や竹筏とならんで、丸木舟は太古の昔からあった船である。日本では、博物館などに行かないと目にすることはできない。しかし、アフリカの湖沼や河川においては、丸木舟は重要な交通手段として、いまなお生きている。 西部…
森下 敬子 エチオピアの首都アジスアベバで一度でもバスに乗ると、もう二度と御免だと思う。東京の最悪なラッシュ時の地下鉄みたいだ。いくら運賃が安くても(始点から終点まで乗っても10円以下)、酸欠になりそうなほど混雑していて…