西アフリカの髪結事情(ガーナ)
織田 雪世 美にかける情熱は、国境をとわない。幼いころ、母親の美容院通いにつき合わされて閉口した。なぜ何時間も費やしてパーマをかけるのだろう。でも、気がつけば自分もそれと同じことをしている。そして、はるか海をへだてた西ア…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
織田 雪世 美にかける情熱は、国境をとわない。幼いころ、母親の美容院通いにつき合わされて閉口した。なぜ何時間も費やしてパーマをかけるのだろう。でも、気がつけば自分もそれと同じことをしている。そして、はるか海をへだてた西ア…
大門 碧 ちょっとは腰が動かせないとやっていけません、ここウガンダの首都、カンパラでは。 夜になると、あちこちのバーやレストランから音楽が鳴り響く。ステージでは若者たちがアメリカのヒップホップやR&Bに合わせて踊っている…
織田 雪世 教会バンドの演奏が始まった。私たちは立ちあがり、順に正面へ進んで、募金かごにお金を入れていく。流れる音楽は弾み、喜びに満ちている。踊るように身体を動かしながら歩く人、席に戻っても座らず、両手を天に向かって広げ…
八塚 春名 「バスがきたよー!」 レオネラは大声で私を呼び、そのままバスを止めるために道路へ走っていった。ママと私は大急ぎで荷物をまとめ、サンダルを履いてバス停へと急ぐ。そんな私たちにはおかまいなしに、バスは大きな音をた…
溝内 克之 標高5,895m、アフリカ最高峰キリマンジャロ。 その山間の村々にはチャガ人と呼ばれる人々が暮らしている。チャガ人は、植民地期にヨーロッパ人によって持ち込まれたコーヒーを、積極的に栽培してきた人として知られて…
大門 碧 仲良くなったホテルの若い掃除婦の2人を誘い出す。彼女たちは私の宿泊するホテルに住み込みで働いているので、帰りが夜遅くになっても一緒に帰ってこれるから安全だろう。 向かうのは、街の中心部にあるレストランだ。若い子…
村尾 るみこ アフリカで調査をしていて、人びとが歌を歌う場に遭遇する機会はたくさんあると思う。 教会、学校、乗合バスやバーなどで、それはある時申し合わせたかのように、しかしごく自然に始まる。そして決まって3重、4重のハー…
八塚 春名 ♪「サンダウェのピラウってどんなの〜?」 「緑色のトウジンビエだよ」 「スープはどんなの〜?」 「割ったアンクマの仁が混ざっているよ」 この歌、最初に聞いたときは、びっくりして笑ってしまった。日本語に言い換え…
中川 宏治 私が青年海外協力隊として派遣されているメルー国立公園の教育部局では、小学校に環境教育の巡回指導を行っている。その巡回指導の目玉、野生生物の生態を取り上げたビデオ上映会は大変好評で、目を見開き、教室の前方にある…
服部 志帆 森で休憩中の少年Ambo それはきれいな薔薇いろで、 芥子つぶよりかちいさくて、 こぼれて土に落ちたとき、 ぱっと花火がはじけるように、 大きな花がひらくのよ。 もしも泪がこぼれるように、 こん…
織田 雪世 「ほら、これがゴムの木だよ。」 コブナ兄さんが、畑を案内してくれていた。コブナ兄さんはとても魅力的だ。人懐こそうな瞳。惹きこまれそうな笑み。ただどうも、気になってしまうのだ。まっ白い上の前歯の間にあいた、大き…
山野 香織 関西では夏祭りの時期になると、だんじり(関東でいう山車)に乗せている太鼓の、タンタカ、タンタカ、タンタカ、タンタン、タンタカ、タンタカ、タンタカ、タンタン・・・・・・という音がどこからともなく聞こえてくる。幼…
八塚 春名 おしゃべり好きな人たちの間に、何か新しい事件が起こると、そのうわさは尾ひれや背びれをつけて、さらには足もついているのでは?というスピードで、広まっていく。どんどん広まるうわさの行方は、いったいどこなのだろうか…
藤本 麻里子 タンザニア連合共和国の西の端には、その深さが世界で第2位を誇るタンガニイカ湖がある。広さは琵琶湖の約50倍にもなる巨大湖だ。タンガニイカ湖は、タンザニア、コンゴ民主共和国、ブルンジ、ザンビアの4カ国に接して…
西 真如 エチオピアの首都アジスアベバで暮らす友人のイブラヒムは、毎年11月が近づくと、長距離走のトレーニングを始める。2001年から毎年開催され、今やエチオピ アの人たちにとって国民的行事となった1万メートル走の大会&…
黒崎 龍悟 イカンガーといえばかの有名なタンザニア出身のマラソン選手である。しかし残念ながらタンザニア国内での知名度はそれほどでもない。世界に誇るイカンガーなら外国人との会話の中で話題にのぼってもよさそうなものだが、私の…
井上 真悠子 午前4時に、枕元の携帯電話が鳴る。二秒ほど呼び出し音が鳴った後、プツリと切れた。着信履歴を見てみると、「+255・・・」。タンザニアの国番号だ。日本の午前4時は、6時間遅れの時差があるタンザニアでは夜の10…
八塚 春名 電話を使うのは難しい。この小さな機械から、なぜ、どうして、遠くにいる息子の声が聞こえるのか。そもそも電話がなったらどうしたらいいのか。それまで電話を見たことがなかった村の人たちにとって、携帯電話はとにかく難し…
丸山 淳子 「ねぇ、ハローって言って。ハローって言ってったら!」 コモチョが私にまとわりつく。コモチョは、私がお世話になっている家のおかあさんの姪にあたる。6才になった彼女は、3人の姉たちから存分にかわいがられて育った。…
丸山 淳子 夕刻、女性たちがスカートをたくし上げ、豊かなおしりを見せながら、踊りだす。この家の少女が初潮を迎えたことを祝って、古くからブッシュマンのあいだに伝わる「エランド・ダンス」が始まった。エランドはカラハリに生息す…