濁流と暮らす
黒崎龍悟 私はこれまでタンザニア南部、モザンビーク国境沿いのコーヒー生産地で長らく調査をしてきた。そこは山岳地帯で、渓谷が織りなす地形は多くの水源地をつくりだし、水源やその近くはもちろん、斜面が谷底へと続く地点を掘れば、…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
タンザニア
黒崎龍悟 私はこれまでタンザニア南部、モザンビーク国境沿いのコーヒー生産地で長らく調査をしてきた。そこは山岳地帯で、渓谷が織りなす地形は多くの水源地をつくりだし、水源やその近くはもちろん、斜面が谷底へと続く地点を掘れば、…
タンザニア
井上真悠子 「タンザニアには、ティンガティンガって呼ばれてる絵があってね・・・」 私が初めてその絵を見たのは、大学の教室だった。その年、初めてのタンザニア渡航をひかえた私たちに、引率担当の先生が見せてくれたその絵は、薄暗…
タンザニア
近藤史 タンザニアの女性たちが喜ぶ定番のプレゼントといえば、カンガやキテンゲと呼ばれる、カラフルなプリント布だ。すこし厚手の生地に大胆な柄が全面プリントされたキテンゲに対して、カンガはひとまわり小さい薄手の生地に、額縁の…
タンザニア
八塚春名 東アフリカの共通語であるスワヒリ語で、紫色はザンバラウ(zambarau)という。ザンバラウは同時に、フトモモ科のSyzygium cuminiという樹木の名前であり、かつ、その木に実る紫色の果実の名前でもある…
タンザニア
藤本 麻里子 青をテーマにエッセイを書くことになり、私が真っ先に思いついたのは、調査地であるザンジバルの海だった。ザンジバルの海は青というより、珊瑚礁のエメラルドグリーンがより印象的だ。そんなザンジバルのエメラルドグリー…
アフリカゾウと生きるプロジェクト
岩井雪乃 「これを食べると『家に帰ってきた』って実感する」そんなソウルフードが、みなさんにもあるだろうか? 私にとってそれは、「赤ウガリ」である。 ウガリとは、タンザニアをはじめ、アフリカの多くの国で食べられている主食で…
アフリカゾウと生きるプロジェクト
岩井雪乃 「ゾウだー! ゾウだー!」 6 月はトウモロコシの収穫期。つまり、ゾウがもっとも村にやってくる時期だ。毎晩のようにゾウが畑を襲ってくる。今、トウモロコシが一番おいしくなっていることを、ゾウもよくわかっている。ゾ…
タンザニア
近藤史 2005年にアフリカ便りで紹介した「凄腕の鍛冶屋」を覚えているだろうか。トタンを打ち延ばした板を張り合わせてパラボラアンテナを自作した、あの鍛冶屋だ。彼の他の作品もいつか紹介したいと書いたまま、20年ちかく経って…
タンザニア
八塚 春名 アフリックのエッセイのなかに、死を扱うものはいくつもあって、読むたびに泣いてしまう、わたしにとっての神エッセイのひとつが、井上真悠子さんの「全ては神さまが決めること」だ。このエッセイは、井上さんの知人であり、…
タンザニア
藤本 麻里子 今日一日、誰とも一言も話さなかった。 現代日本社会で一人暮らしをしている若者にとっては、あるいは中高年層の人々の中にも、こういう一日を経験している人は珍しくないかもしれない。私が独身で一人暮らしをしていた3…
アフリカゾウと生きるプロジェクト
岩井雪乃 今日は曇っていて、月もなく真っ暗な夜だ。そこに15人の男たちが集まっている。彼らは、大岩(コピエ)の上に登り、セレンゲティ平原に向かって耳を澄ましている。普段はおしゃべり好きな彼らだが、今は誰も話さない。懐中電…
タンザニア
近藤 史 胸元に男性や女性の顔写真を配したポロシャツ。タンザニアの農村で見かけたこのシャツは、有名人のグッズだろうか。それとも選挙立候補者の後援会ユニフォーム?丸くトリミングされた写真の周囲に文字が書かれている。左のシャ…
タンザニア
井上真悠子 生まれも育ちも大阪の市街地だった私は、植物や農業とはあまり縁がない生活だった。祖父が北部の山に畑を持っていたので、幼い頃は何度か祖父の畑に芋掘りに行ったことがあるが、私が見た景色は、せいぜい、フェンスで囲まれ…
アフリカでの活動
藤本 麻里子 日本人の大多数は借金をとても敬遠し、人によっては忌み嫌います。実際に私も、借金はできるだけしたくないし、しないように生活することが重要だと日々考えています。とはいえ、車や住宅の購入といった大きな買い物をする…
タンザニア
八塚春名 タンザニアの公用語であるスワヒリ語は、アルファベットを用いて記述する。だからアルファベットを知っていれば、わたしもなんとか読めるし、書ける。タンザニアで調査を始めることに決めた20年前のわたしは、四苦八苦しなが…
おすすめアフリカ本
紹介者: 大石高典 タンザニア北東部、アフリカ最高峰キリマンジャロ山(標高5895m)の麓にルカニ村はある。ルカニ村に住んでいるのは、バントゥー系のチャガの人々である。村人たちは、樹木を残しながら自給作物と一緒にコーヒー…
タンザニア
近藤 史 焼畑のなごりの切り株にひょいっと置かれたプラスチック製のボトル。ときおり畝たての手をとめた人が近づき、ひとくち、ふたくち中身を飲んではまた農作業にもどっていく。畑をみまわすと、あちらの畝の傍らにも、こちらの草…
タンザニア
八塚 春名 つい先日、「きのうビビ・アガタの埋葬だったよ」というメッセージがタンザニアから届いた。その2 週間前には「ムゼー・マーヌが亡くなった」と電話で聞いたばかりだった。ムゼー・マーヌ(マーヌじいさんの意味)は村一番…
タンザニア
溝内 克之 「舗装道路からクワ・マングールワ市場を抜け、山道を10分ほど下るとベアタさん(仮名、女性)が建てた新しい家があるので、その角を左に曲がる。そこからすぐ右手に見えてくる黒い鉄のゲートの家が私のホームステイ先だ。…
タンザニア
八塚春名 月末に近づくと、女性たちが「クリニックの日」について話している。「何日に行こうか」、「一緒に行こうよ」と約束しあう女性たち。そして当日の朝になると、彼女たちはきれいなアフリカンプリントのドレスを着て、背中に子ど…