<星>と<蛍>―アフリカの森で見たゲレム―(カメルーン)
原作:安岡 宏和、漫画:庄司 航 ※本作品は「中部アフリカ研究」のウェブサイト(URL:https://sites.google.com/view/casinkyoto/%E8%A1%A8%E7%B4%99?authus…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
原作:安岡 宏和、漫画:庄司 航 ※本作品は「中部アフリカ研究」のウェブサイト(URL:https://sites.google.com/view/casinkyoto/%E8%A1%A8%E7%B4%99?authus…
藤本 麻里子 顔を殴られた衝撃で後ろに吹っ飛ばされる、こんな体験をすることになるとは夢にも思っていなかった。たとえ相手が人間だったとしても。 私が初めてタンザニアを訪れ、マハレ山塊国立公園で野生チンパンジーの調査に参加し…
八塚 春名 くわで穴をあけ、その穴に種を数粒ほうりこみ、足で土をかぶせる。タンザニア中央部の半乾燥地帯で焼畑移動耕作を続けてきたサンダウェという人たちが、雨季が始まった直後に、一番に始める農作業だ。村の大部分が砂土である…
林 耕次 文字どおり草木が生い茂るアフリカの熱帯雨林では、一見したところ森(あるいは二次林)と畑を見分けるのが難しいことがある。さらに、荒れ果てた畑ともなると、その「境界」を見極めるのには、それなりの経験が必要となるので…
藤本 麻里子 「アフリカ人は目がいいんでしょ?」 これは、多くの日本人がアフリカの人々に関して信じていることではないだろうか。私がタンザニアに行く前にも、何人かの友人からそう尋ねられた。そのたびに「テレビでよく言ってるね…
溝内 克之 静まり返った草原 揺れる火 老人が悠久の時を重ねてきた伝説を語ってくれる 漆黒の闇 空と大地との境界を見失う 雲に隠れていた満月が顔を出す 漆黒の闇が月明かりに侵食されていく こんなアフリカの夜もきっと楽しい…
西崎 伸子 エチオピアの夜は動物達が駆けずり回る恐ろしい暗闇が広がっている。わたしはそれらの動物との「戦い」に毎夜神経をすり減らしてきた。動物といってもライオンやヒョウといったアフリカを象徴する雄大な大型野生動物を想像し…
服部 志帆 住居を作る女性 中央アフリカのコンゴ盆地一帯に広がる熱帯雨林には、「ピグミー」と呼ばれる狩猟採集民が暮らしています。「ピグミー」は、細長い木と大きな団扇のような葉で作られたドーム型の家に住み、食料…
八塚 春名 「テンカ(Tenka)」 これは2003年12月11日に私に与えられた名前であり、ある植物の名前でもある。 タンザニアのサンダウェという人々の村で調査を始めた頃の私は、「私もサンダウェ語の名前が欲しい」と思っ…
村尾 るみこ 「ああ、あの木の下でおろしてくれ。あのムシビの木だよ」 中年の男性がそう言って、満員のトヨタハイラックスを止めて下車した。私も続いて降りると、近くで遊んでいた村の子供が「おかえりーおかえりー」と叫びながら一…
服部 志帆 さんさんと照りつける太陽のもと、捨てられた赤い靴の中から薄緑色の小さな芽が顔をのぞかせています。ラフィアヤシの葉でふかれた集会所の屋根の上では、青い空に向かってふぞろいに、しかしまっすぐに伸びる植物たちがにぎ…
岩井 雪乃 「あー!シマウマだ!ヌーだ!」 アフリカで見ることのできる大型動物に、観光客はみな歓声をあげる。今、私のまわりにいる村人もそれは同じだ。しかし、その次に出てくる言葉が違う。 「あれは脂がのってて、うまいぞ!」…
八塚 春名 私のところに毎日のように子供が来る。彼らの目的は、動物の写真入り図鑑を見せてもらうことと、その本の最後に載っている知らない動物の絵を見て、みんなで笑うこと。「本当にこんな動物いるの?ハルナは見たことがあるの?…
安田 章人 その夜、私は川辺に造られたスポーツハンティングキャンプの従業員宿舎で寝ていた。カメルーンの北部にはサバンナが広がり、そこではライオンやゾウなどの野生動物を対象としたスポーツハンティングが行われている。調査を行…
丸山 淳子 「ほら、ごらん。私たちの故郷に雨が降っているよ。あそこでは、木の実が色づいて、スイカが実りはじめたよ。窪地には雨水がたまって、動物たちが集まってくるよ。見てごらん。あんなに雨が降っているよ。」孫娘をあやしてい…
近藤 史 「あそこはいつ通っても曇っていて嫌になるね。」タンザニア南部高地に位置するンジョンベ県は、そこを通過する旅行者たちから“どんより暗くて寒々しい”という印象を持たれることが多い。この地域はなだらかに起伏する丘陵地…
村尾 るみこ ザンビアの西側は、とにかく砂が深い。いくらトヨタのランドクルーザーでも、はまってしまえばひとたまりもない。歩くのにも不便だ。足がとられる。ザンビアで暮らし始めてばかりの頃、砂の上の歩き方を知らない私の姿がま…