「Keep yourself busy」(会報第19号 アフリカ便り②)
松隈俊佑 東アフリカの開発実践の現場に携わるようになって数年が経った。ケニアのマサイの村で修士論文執筆のための調査をしていたときには、まさか私自身が開発現場で仕事をすることになるとは想像していなかった。正直に言うと、想…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
松隈俊佑 東アフリカの開発実践の現場に携わるようになって数年が経った。ケニアのマサイの村で修士論文執筆のための調査をしていたときには、まさか私自身が開発現場で仕事をすることになるとは想像していなかった。正直に言うと、想…
八塚 春名 つい先日、「きのうビビ・アガタの埋葬だったよ」というメッセージがタンザニアから届いた。その2 週間前には「ムゼー・マーヌが亡くなった」と電話で聞いたばかりだった。ムゼー・マーヌ(マーヌじいさんの意味)は村一番…
大門 碧 同じアフリカならウガンダ出身の夫も過ごしやすいかもしれない。子どもを抱えての求職活動のなかで、南部アフリカのザンビアでの仕事を受けたのが5年前。ザンビアに夫を呼び寄せ子どもらと3年半暮らしたのち、夫の母国のお隣…
桐越仁美 2020年からアフリカに渡航できておらず、友人たちには長らく会えていない。安否確認も兼ねて、時折ニジェールやガーナの友人とWhatsAppやFacebookで通話をする。新型コロナウイルス(COVID-19)の…
関野文子 熱帯雨林のキャンプでの夕食時、大きな声が響きわたった。私は、カメルーンに暮らす狩猟採集民バカの人たちを調査するために彼らとともに森のキャンプに滞在していた。その声の主は、バイさんという年配の男性だった。何かと思…
丸山 淳子 「そいつが来たら、ワンメタラ!ワンメタラ!ってやるんだって」と、電話口に、父さんの大きな笑い声が響いた。ボツワナのなかでももっとも辺境とよばれるカラハリ砂漠のはずれに、私が長年フィールドにしているブッシュマン…
河野 明佳 「大きなお金を手元に置いておくのは怖いから」そう言って、住み込みの家政婦として働いているジンバブエ人のメモリーさんは、ロックダウンが始まってから毎週、週払いのお給料を家族でも友人でもないある人に送金していまし…
眞城 百華 2020年3月13日エチオピアで最初のCOVID19の感染者が見つかり、驚くことに最初の感染認定者は日本人との報道が流れた。私は、同年2月中旬に10日ほどエチオピアに滞在し、その後、他のアフリカの国に行き別の…
松浦直毅 夏休みはたいていアフリカの森の中にいる。昼間は太陽がギラギラと照りつけるが、夜になると風がひんやりと心地良く、明け方には寒くなってシーツをかぶるほどで、日本の夏に比べたらずっと快適である。「アフリカの森で暮らす…
八塚春名 2020年3月16日。タンザニア第1号のコロナ感染者が出たというニュースを、わたしはタンザニア南部の町イリンガのホテルで聞いた。さっきまで一緒にいたレンタカーのドライバーさんに電話をしたら、「車のラジオでニュー…
牛久晴香 私事で恐縮だが、3月に書籍を出版した。ガーナ北部のボルガタンガ地方にお世話になって11年、やっとこれまでの成果をまとめることができて、ひとまずほっとしている。最終稿を提出したとき、世界がここまでの状況になると…
岩井雪乃 タンザニアは、新型コロナに対して、ロックダウンなどの厳しい制限は取っていません。手洗いや屋内でのマスク着用は奨励しているものの、経済活動を優先する方針で、いわば、アフリカのスウェーデンのような独自路線の国です。…