強面なレイヤンじいさんの孫へのプレゼント(ケニア)
目黒 紀夫 わたしの場合、自分より年上の人(とくに男性)に話を聞くのは、年下や同じぐらいの年の人に話を聞くのよりも緊張する。ましてや、体つきは大柄でがっしりしていて、強面で口数も少なければ笑顔も少ない長老ともなると、緊張…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
目黒 紀夫 わたしの場合、自分より年上の人(とくに男性)に話を聞くのは、年下や同じぐらいの年の人に話を聞くのよりも緊張する。ましてや、体つきは大柄でがっしりしていて、強面で口数も少なければ笑顔も少ない長老ともなると、緊張…
庄司 航
目黒紀夫 ケニア南部の半乾燥地で調査をしていると甘い飲み物ばかりを飲んでいる。ひとつには砂糖たっぷりのミルクティーを毎日朝昼夜になかば食事がわりに、もうひとつには、これまた実は砂糖たっぷりの炭酸飲料を町でしばしば。 強い…
目黒 紀夫 ひさしぶりに日本からケニアに行って料理をしようとするときにいつも思うのは、野菜や肉を切ることが日本ほどに楽じゃないということだ。ニンジンやジャガイモだけでなく、トマトやピーマン、それにキャベツだって日本のより…
庄司 航
目黒 紀夫 ウシ牧畜民マサイの人びとが多く暮らすケニア南部で調査をしていて幸せを感じる瞬間・忘れられない場面として、集落近くの草むらでみんなで輪になって、その日に屠畜されて調理された焼き肉(元は誰かの家畜)を食べていたと…
椎野若菜 日本の日常生活では、「屠る」という言葉を使うことはめったにあるまい。「屠る」行為を実際に見たり、行なったりすることもそうそうないだろう。だが日本人も毎日、今日の夕飯は豚肉、いや鶏肉?牛にする?などとメニューのバ…
目黒 紀夫 アフリカにかぎらず、地元の人のお宅に泊めてもらいながらフィールド調査をしていたら、その家の家事・労働を手伝うのはおそらくとても普通のことだろう。私が調査をしているのはケニア南部、牧畜民マサイの土地で、舗装道路…
庄司 航 ケニア北西部に広がる乾いたサバンナの午後1時過ぎ。川辺の木の陰で、私は横になっている。川といっても、水は流れていない。この地域の川はほとんどが雨が降ったときだけ水が流れるのだ。そんな水のない川でも土に水分がある…
目黒 紀夫 ケニア南部の、マサイの人たちのお宅にホームステイしながら調査をはじめた頃、日曜日は私にとって、ちょっと“めんどくさい”曜日だった。なぜなら、日曜礼拝のために教会に行かなければならないから。 教会に来るのは全員…
庄司 航 北ケニアの牧畜民トゥルカナは、アフリカの中でもよく歩く人たちだと言ってさしつかえないだろう。子供や若者は家畜の放牧のために、一日中歩いている。女性は水くみや家畜に水をやりに行ったり、植物の採集に出…
目黒 紀夫 ケニア共和国の玄関口、ナイロビのジョモ・ケニャッタ国際空港(ジョモ・ケニャッタとは同国の初代大統領)で飛行機をおり、入国審査のゲートへと続く通路の両脇には、野生動物の写真のうえに“Karibu Kenya”(…
目黒 紀夫 ケニア南部、タンザニアとの国境近くに位置するアンボセリ国立公園は、ゾウをはじめとするさまざまな野生動物に加えて、アフリカ最高峰のキリマンジャロ山(タンザニア)が見られる観光地として有名だ。大手の観光会社のウェ…
中川宏治 先日、11月上旬のある日、ケニアを初めて訪問した母との旅行を終え、約2週間ぶりにメルー国立公園に戻ってきた。旅行は、飛行機と運転手付きレンタカーで効率的に移動し、順調に終えることができた。公園への…
中川宏治 私は、2008年の8月から、ケニアのメルー国立公園で青年海外協力隊として環境教育に取り組んでいる。2009年11月にフラミンゴの生息地として世界的に有名なナクルにおいて、国立公園を管轄するケニア野生生物保護公社…
中川 宏治 私が青年海外協力隊として派遣されているメルー国立公園の教育部局では、小学校に環境教育の巡回指導を行っている。その巡回指導の目玉、野生生物の生態を取り上げたビデオ上映会は大変好評で、目を見開き、教室の前方にある…
中川 宏治 「チャイナ!」と言って近づいてきた男は、何気ない顔つきで右手に持った草の切れ端のようなものを食べている。左手には、その草の束を持ち、唇には、抹茶色のドロドロした液体がついている。一本ずつ草をとっては、表面を歯…