秋道智彌・岩崎望編『絶滅危惧種を喰らう』勉誠出版、2020年12月初版刊行
紹介者:大石高典 この本は、生き物文化誌学会で2018年に開催された絶滅危惧種の利用と保全についての同名のシンポジウムをもとに編まれた。「絶滅危惧種」として国際自然保護連合(IUCN)のリストに記載される動植物の種類は…
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紹介者:大石高典 この本は、生き物文化誌学会で2018年に開催された絶滅危惧種の利用と保全についての同名のシンポジウムをもとに編まれた。「絶滅危惧種」として国際自然保護連合(IUCN)のリストに記載される動植物の種類は…
紹介:八塚春名 いつだったか、タンザニアにフィールドワークに行ったとき、福島の水族館で働く人たちが、ちょうど今タンザニアまでシーラカンスを探しにきている、と聞いた。シーラカンスについてほとんど知識をもたなかったわたしは、…
紹介:大石 高典 南部アフリカ諸国の独立は、「アフリカの年」と呼ばれ、フランス語圏を中心に多くのサブサハラアフリカ諸国が独立した1960年よりもずっと遅く、国によっては1970年代半ばから1990年(ナミビア)にまでずれ…
紹介:大門 碧 本書の舞台はブルンジ。アフリカの内陸のルワンダの南隣に並ぶようにある小さな国。恥ずかしながら、この小説を読むまで、ブルンジが、ルワンダと同様の少数派のツチ人と多数派のフツ人という民族構成をもち、1962年…
紹介:庄司 航 本書は19世紀フランスの詩人、アルチュール・ランボーの全集である。なぜ本書を「おすすめアフリカ本」として紹介するのかというと、ランボーがやりとりした手紙が収められているからだ。私は以前この「アフリカおすす…
紹介:池邉 智基 砂埃の舞う海沿いのセネガル。その首都ダカールにそびえ立つ巨大なタワーが画面に映し出されている。その建設現場で男たちが怒号をあげている。給料が3ヶ月も支払われていない不満を、男たちは事務所で訴える。スレイ…
紹介:浅田静香 アフリカ研究に携わる人でも、アフリカの54の国と地域に精通する人はどれほどいるだろう。また、長年にわたってアフリカと関わる人でも、その国の地理や文化、産業に関して、知らない側面があるかもしれない。本書は、…
紹介:村尾 るみこ 社会福祉という言葉は、日本では公的扶助や公助の領域をイメージすることが多いかもしれない。アフリカではどうであろう。アフリカで公的扶助や公助と呼ばれる領域は、近年整備が進んでおり、前世紀に比べますます看…
紹介:丸山 淳子 2006年の暮れ、南部アフリカのボツワナの高等裁判所が出したひとつの判決が、世界の注目をあびた。それは、カラハリ砂漠に暮らすブッシュマンに対して開発政策の一環として実施された住民移転を、違法とするもので…
紹介:林 耕次 ライオンの女の子レオナが、ペリカンの友だちムワリとともにアフリカ大陸の各地を旅する壮大な物語。 絵本といっても、単に子ども向きという内容ではなく、鮮やかで素朴な絵とともにアフリカの自然や文化、社会問題など…
紹介:大石 高典 この翻訳本の英語の原題は『Listen, Here Is a Story』、つまり「さあ、お話が始まるよ!」といったノリのいいものである。その題名の通り、本書のメイン・ディッシュは、中央アフリカ共和国南…
紹介:牛久 晴香 春の花々が街を彩りはじめるこの季節、百貨店やセレクトショップには多種多様な「かごバッグ」が並びだす。軽やかで涼しげな印象を与えるかごバッグは、日本女性の春夏ファッションに欠かせないアイテムである。実は…
紹介:松浦直毅 アフリックの事業の一環としておこなわれたコンゴ民主共和国(DRC)における水上輸送プロジェクトについて、2018年~2019年に約1年にわたってウェブ上で連載したエッセイで紹介してきたが、この連載をもと…
紹介:池邉 智基 フィールドワークをする研究者は、調査地に赴いて、見たり聞いたりしたことを文章にして発表する。基本的に、研究者が調査地のことを文章にするとき、フィクションを書こうとすることはないだろう。本ホームページに…
紹介:大石 高典 本書は、横浜と東京にある大学に在籍し、アフリカ地域でのフィールドワーク経験をベースに文化人類学を教えている編者5名が、2年半近くにわたってほぼ毎月のように(飲み会を兼ねた)寄り合いを重ねながら企画と編…
紹介:八塚 春名 今月のおすすめ本もまた、アディーチェにしよう。アディーチェが2012年にTED×Eustonでおこなったスピーチ”We should all be feminists”を、アディーチェ作品…
紹介:池邉 智基 主人公のナイジェリア人女性はアメリカに移住し、レストランで働きながらコミュニティ・カレッジに通おうと試みるも、親類の不義で頼れる場所を失い、さらに度重なる生活費の支払いに追われ、ナイジェリアの家族から…
紹介:庄司 航 本作は作家の中島らも氏による、アフリカの「呪い」を題材とした小説作品である。文庫版では全3巻とかなりの大作になっている。 ケニアの呪術を研究している人類学者が主人公で、死んだと思われていた娘をめぐって、ク…
紹介:桐越 仁美 「アフリカ農村の女性は周縁化されており、男性に従属し、資源分配の点においても男性とのあいだに格差がある」。このような『アフリカの農村女性像』は、フェミニズムの影響を受けた学者たちによる諸研究が、開発政策…
紹介:井上真悠子 強い太陽光にあざやかに映える、いわゆる「アフリカらしい」カラフルなプリント生地。現在アフリカ大陸の多くの国々で愛されているこれらの布が、実は1950年代から60年代にかけて、京都をはじめとした日本の工場…