『アフリカ日和』早川千晶=著
紹介:大石 高典 本書は、1990年からナイロビで暮らしている著者が、その10年目となる2000年に出版した一般向けの著作である。旅行者として、生活者として、現地企業のOL、そして事業者として出会ったアフリカでの日常が、…
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紹介:大石 高典 本書は、1990年からナイロビで暮らしている著者が、その10年目となる2000年に出版した一般向けの著作である。旅行者として、生活者として、現地企業のOL、そして事業者として出会ったアフリカでの日常が、…
紹介:佐藤 秀 「世界最悪の紛争地」と呼ばれるソマリアで、テロや紛争問題の解決に向けて取り組むアクセプト・インターナショナルというNPO法人がある。 テロリストの脱過激化や社会復帰を支援するその独自のアプローチと、同団体…
紹介:大門 碧 本書の舞台はブルンジ。アフリカの内陸のルワンダの南隣に並ぶようにある小さな国。恥ずかしながら、この小説を読むまで、ブルンジが、ルワンダと同様の少数派のツチ人と多数派のフツ人という民族構成をもち、1962年…
紹介:庄司 航 本書は19世紀フランスの詩人、アルチュール・ランボーの全集である。なぜ本書を「おすすめアフリカ本」として紹介するのかというと、ランボーがやりとりした手紙が収められているからだ。私は以前この「アフリカおすす…
紹介:丸山 淳子 2006年の暮れ、南部アフリカのボツワナの高等裁判所が出したひとつの判決が、世界の注目をあびた。それは、カラハリ砂漠に暮らすブッシュマンに対して開発政策の一環として実施された住民移転を、違法とするもので…
紹介:八塚 春名 今月のおすすめ本もまた、アディーチェにしよう。アディーチェが2012年にTED×Eustonでおこなったスピーチ”We should all be feminists”を、アディーチェ作品…
紹介:池邉 智基 主人公のナイジェリア人女性はアメリカに移住し、レストランで働きながらコミュニティ・カレッジに通おうと試みるも、親類の不義で頼れる場所を失い、さらに度重なる生活費の支払いに追われ、ナイジェリアの家族から…
紹介:庄司 航 本作は作家の中島らも氏による、アフリカの「呪い」を題材とした小説作品である。文庫版では全3巻とかなりの大作になっている。 ケニアの呪術を研究している人類学者が主人公で、死んだと思われていた娘をめぐって、ク…
紹介:庄司 航 『少年ケニヤ』は1951年から現在の産経新聞に連載され、読者に大変な人気を博し、テレビドラマや映画にもなった。 舞台は1941年のケニアで、沿岸都市モンバサで商社を経営する日本人の村上とその息子10歳の少…
紹介:黒崎 龍悟 椎名誠氏による「あやしい探検隊」シリーズはこれまでにいくつも出版されている。その内容は、かいつまんでいうと、著者が仲のいいおじさんたちといろいろなところに冒険的に出かけて酒をたらふく飲みながら焚火をして…
紹介:近藤 史 トウガラシは、アフリカでとても身近な香辛料だ。例えばエチオピア料理に多用される真っ赤な総合調味料「バルバレ」は、その鮮やかな色彩から想像されるとおり、トウガラシ粉の割合が50パーセント以上を占めるという。…
紹介:目黒 紀夫 舞台はジンバブエの「パラダイス」。主人公はそこに暮らす少女ダーリン。彼女はやがて故郷であるジンバブエを離れ、アメリカへと移住する。 このように書くと、たとえばチママンダ・ウゴズィ・アディーチェの『アメリ…
紹介:庄司 航 漫画家の諸星大二郎による、カラハリ砂漠に住むブッシュマンを題材とした「ダオナン」という短編作品を紹介しようと思う。本作は『諸星大二郎特選集第3集 遠い世界』という短編集の中におさめられている。 ブッシュマ…
紹介:安田 章人 いま、大きな話題となっている本であるため、すでに読んだ人も多く、もはやオススメ本として紹介する必要がないかもしれない。しかし、これだけ注目されているアフリカに関係した本を、アフリック・アフリカが紹介しな…
紹介:池邉 智基 本書は、フランス海軍士官であったピエール・ロティが残した多くの小説の中でも初期の作品である。フランスによる植民地統治が進められた時代のセネガルを舞台に、フランス人のアフリカ騎兵のジャンと、セネガル人女性…
紹介:庄司 航 本書は漫画家の諸星大二郎による、巨人の神話や伝説を共通テーマとした連作短編であるが、その中でももっとも早い1979年に発表された「砂の巨人」という作品を紹介しようと思う。 サハラ砂漠中央部、現在のアルジェ…
紹介:目黒 紀夫 破天荒な登場人物も、突拍子もない出来事も、想像を絶する急展開も(たぶん)ない。だけど、500頁を超えるボリュームを一気呵成に読み終えて思うのは、帯の推薦文が誇張も嘘偽りもなかったということだ。 「アディ…
紹介:庄司 航 本書は、20世紀前半のフランスを代表する作家アンドレ・ジッド(※注1)が1925年から26年にかけて、コンゴからチャドに旅行した記録である。出発時の年齢は56歳で、すでに作家として名声を得ていた。 船でダ…
紹介:服部 志帆 この本はイギリス人の画家リチャード・ウィンダムが1935年にナイル川の上流を旅した際に記した旅行記である。彼が旅した地域は、当時イギリス領エジプト・スーダンと呼ばれており、シッルクやヌエル、ディンカなど…
紹介:目黒 紀夫 貝殻収集や家庭菜園、写真撮影。そんなちょっとした行為をつうじてでも、わたしたちは大地の鼓動や自然の息吹、一つひとつの生命の存在の奇跡を感じることができるはず。最後の一篇「ムコンド」を読み終えたわたしは、…