日本での活動

映画

映画『チーム・ジンバブエのソムリエたち』ワーウィック・ロス & ロバート・コー=監督(2021年制作、オーストラリア)

紹介者:宮内 洋平 1990年代半ば以降、政情不安と経済危機に直面したジンバブエから、多くの人が南アフリカ(以下、南ア)に逃れて難民となった。この映画はワインの知識ゼロだった4人のジンバブエ難民が新天地のケープタウンでソ…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『アフリカのアーティスト&アーティザンと私たちがモノづくりをした話』アフリカ理解プロジェクト=著

紹介者:牛久晴香 「アフリカのモノ」といえば、サバンナの動物を模した木彫りの置物やカラフルな布、香り豊かなコーヒーやカカオなどを思い浮かべるだろう。本書は、これらの魅力的なアフリカのモノをもとに、生産者と協力して新たなモ…

イベントのご案内

12/6(金)オンラインセミナー「タンザニアでのゾウ獣害対策の20年 〜アフリカゾウと生きるプロジェクト〜」

アフリック・アフリカ20周年記念オンラインセミナー 第1回 アフリカゾウは、1980年代からの国際的な保護努力により、個体数が順調に増加している地域が多くあります。2000年代に入ってからは、ゾウが害獣となって農作物を食…

アフリック会員の著書

『エチオピアの歴史を変えた女たちの肖像』 テケステ・ネガシュ=著、ベリット・サフルストローム=タペストリー、眞城百華/石原美奈子=共訳

紹介:眞城百華 本書は、エチオピア史・エリトリア史の大家であるテケステ教授と彼の人生のパートナーであるタペストリー作家サフルストローム氏による共作であるWoven into the Tapestries:How Five…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『アフリカ湿原漁業の問題と展望:その在来知を探る』 今井一郎=著、関西学院大学総合政策学部研究会=編

紹介: 藤本 麻里子 本書は、1983年から2023年まで、40年間の長きにわたり、アフリカの内水面および湿原域において漁業・漁撈の調査を続けた著者の遺作である。著者の故今井一郎氏(元関西学院大学総合政策学部教授)は、2…

アフリック会員の著書

『レジリエンスは動詞である―アフリカ遊牧社会からの関係/脈絡論アプローチ』湖中 真哉、グレタ・センプリチェ、ピーター・D・リトル=編著

紹介者 村尾るみこ レジリエンスという用語は、困難と希望を私たちに想起させる。気候変動、自然災害、物価高騰、感染症と絶望的なニュースが響くなかで、容易には打ち負かされない人間社会の力や躍動を表すかのようである。本書の序章…

読み物

『人類の深奥に秘められた記憶』(La plus secrète mémoire des hommes)モアメド・ムブガル・サール=著、野崎歓=訳

池邉智基 1938年、セネガル出身の作家T・C・エリマンによって書かれたデビュー作『人でなしの迷宮』は、フランスで出版されるやいなや、文学界に大きな衝撃を与えた。無名の作家ながら「黒いランボーの誕生か」と言わしめるほどの…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『カーイ・フェチ/来て踊ろう―日本におけるセネガルのサバールダンス実践―』菅野淑=著

紹介者:池邉智基 アフリカの音楽といえば、太鼓がすぐに連想されるだろう。西アフリカ・セネガルでも同様に、住宅地から鳴り響く太鼓のリズムを聞かないことはない。太鼓を叩くのは、宗教儀礼や結婚式など、さまざまな機会があるが、サ…