とうもろこしの練り粥

料理名(日・英・現地語)

とうもろこしの練り粥
La pâte de maïs (仏語)
wɔ̌(フォン語)

食されている国や地域

ベナン

この料理って?

ベナン南部の家庭で一般的に食べられている料理です。ベナンにはヤム芋やキャッサバなど色々な主食がありますが、もっとも定番の家庭料理といえばこれ。

とうもろこしの固めたものを手でちぎって食べます。フォークを使っても構いません。

材料4人分

  • とうもろこしの粉 400g
  • 水 2L

調理手順

1)鍋に水を入れて沸騰させる。

2)とうもろこしの粉を少量の水で溶かしたものを、3分の2程度入れ、大きな木のしゃもじなどで手早く混ぜる。

3)粉がまんべんなく溶けどろりとした状態なったら、蓋をして5~10分程火にかける。その後、残りの粉を少しずつ入れ混ぜながら、よく混ぜる。固さの調整のために、先に小さなボウル一杯分くらいは掬って分けておくとよい。固くなりすぎたら、それを入れて調整する。

4)木のしゃもじで掬い、タネを上から垂らした時に、形が一定保持される程度の固さになったら、2~3分程度さらに火にかけて、出来上がり。(出来上がりは焼き豆腐程度の固さ。しかし冷めると固まる性質があるため、それより柔らかめの状態で火から降ろす)

フィールドメモ

最後の方は固くなってくるので、木のしゃもじで混ぜるのはかなりの力仕事です。家事は手先の器用さよりずっと、力の強さが求められる分野なのだな、とベナンにいるとしみじみ思います。
とうもろこしの練り粥は冷めたら固まるので、余ったものは次の日に、沸かした水で温め直して食べます。これがまたイケるんだよね、とか言うと、「もう立派なベナン人だ」と周りに褒められます。

紹介者 村津蘭