『幻のアフリカ納豆を追え!ーーそして現れた〈サピエンス納豆〉』高野秀行=著
紹介者 池邉智基 本書は、「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」ことをモットーに、いくつものエッセイや紀行文を書いてきたノンフィクションライター高野秀行が、世界の納豆を求めて探し回り…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
紹介者 池邉智基 本書は、「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」ことをモットーに、いくつものエッセイや紀行文を書いてきたノンフィクションライター高野秀行が、世界の納豆を求めて探し回り…
山口 亮太 コンゴ民主共和国の農耕民であるボンガンドという人びとの村に滞在していたときのことである。僕は、調査助手のジャンマリーさんに付き添ってもらって、道路沿いから少し藪の中に入ったところにある畑の広さを測りに行った。…
丸山 淳子 「そいつが来たら、ワンメタラ!ワンメタラ!ってやるんだって」と、電話口に、父さんの大きな笑い声が響いた。ボツワナのなかでももっとも辺境とよばれるカラハリ砂漠のはずれに、私が長年フィールドにしているブッシュマン…
松原 加奈 日本でもエチオピアでも、働く人びとが浮足立つのはやはり仕事おわりだと思う。エチオピアの革靴工場で朝から調査をしていると、終業の時間が近づくにつれ、仕事の終わる高揚感が労働者全員から伝わってくる。今回は仕事とプ…
紹介:大門 碧 本書の舞台はブルンジ。アフリカの内陸のルワンダの南隣に並ぶようにある小さな国。恥ずかしながら、この小説を読むまで、ブルンジが、ルワンダと同様の少数派のツチ人と多数派のフツ人という民族構成をもち、1962年…
【現場の視点からタンザニアを学び合うウェビナーを開始】 新型コロナ・ウイルス感染症の影響により、アフリカへ容易に渡航できない時代がやってきてしまいました。またアフリカでの企業活動や国際協力もこれまでのように実施ができず、…
タンザニアのファーストフードの代表格。タンザニアの街を歩いていると、食堂やバーの軒先に置かれた炭のコンロで調理されているのを見ることができます。懐具合が悪くなければ、牛肉の串焼きを添えれば豪華な食事になります。チプシはフ…
紹介:村尾 るみこ 社会福祉という言葉は、日本では公的扶助や公助の領域をイメージすることが多いかもしれない。アフリカではどうであろう。アフリカで公的扶助や公助と呼ばれる領域は、近年整備が進んでおり、前世紀に比べますます看…
池邉智基 身体に触れるものや口にするものなどは、なるべくきれいなものであってほしい。そのような「きれい」であるという状態は、清潔で衛生的であることだけでなく、何かよからぬことがあるかもしれないという不確実な状態ではないと…
紹介:牛久 晴香 春の花々が街を彩りはじめるこの季節、百貨店やセレクトショップには多種多様な「かごバッグ」が並びだす。軽やかで涼しげな印象を与えるかごバッグは、日本女性の春夏ファッションに欠かせないアイテムである。実は…
桐越 仁美 ハジヤは、いつも違う人の子どもを預かって育てている。両親が離婚して母親が出て行ってしまったから。両親が仕事で失敗して養育費を捻出できなくなったから。子どもを預かる理由は様々だ。自分自身も7人の子どもを育てあげ…
村尾 るみこ 「ワシャ委員会では、まず、1)トイレを屋根・フェンスで囲うこと、2)床を掃き清めて・・・」 元難民のラシャはそれまでの淡々とした語りぶりとはちがい、語調を強めて勢いよく話し出した ザンビアの難民定住地に隣接…
黒崎 龍悟 タンザニアの人たちはとてもきれい好きだ。町を行く男の人たちはパリッとアイロンのかかった服を着ている。女の人たちはカラフルな生地で仕立てた服をまとっている。それにひきかえ私はタンザニアに行ったばかりのころ、よ…
紹介:大石 高典 本書は、横浜と東京にある大学に在籍し、アフリカ地域でのフィールドワーク経験をベースに文化人類学を教えている編者5名が、2年半近くにわたってほぼ毎月のように(飲み会を兼ねた)寄り合いを重ねながら企画と編…
紹介:庄司 航 本作は作家の中島らも氏による、アフリカの「呪い」を題材とした小説作品である。文庫版では全3巻とかなりの大作になっている。 ケニアの呪術を研究している人類学者が主人公で、死んだと思われていた娘をめぐって、ク…
関野 文子 昼食を食べて落ち着いた昼過ぎ、アジェキ、ンボレ、ビビアなどいつものメンバーに「水浴びをしにいこうよ」と声をかけられた。私は、昼下がりに必ず村の女の子や女性たちと水浴びにいくのが日課になっていた。まだ日が高いう…
「市場からみるアフリカの食と都市の暮らし」 眞城 百華 2019年5月29日に上智大学のアジア文化研究所のアフリカセミナーで、アフリック会員の塩谷暁代さんに「市場からみるアフリカの食と都市の暮らし」と題して講演をしていた…
牛久 晴香 4月から札幌で新しい生活をはじめた。北海道の初夏は本州より2ヶ月ほど遅れてやってくるようだ。先日遅い衣替えをしているとき、9年前にガーナの両親からもらった「モタネ」のドレスが出てきた。カラフルなアフリカンプリ…
紹介:西﨑 伸子 アフリカゾウが近い将来絶滅したとしても「自分には関係ない」。この本を読んだ後でも、無関心のままでわたしたちはいられるだろうか。 本書は、現職の朝日新聞記者である筆者が、南アフリカ支局の特派員時代にとりく…
報告者:黒崎龍悟 高崎経済大学図書館エントランスで40枚の写真を約2週間にわたり展示しました。今回、撮影された写真の国の位置がわかるようにアフリカ大陸の地図も用意しました。学生だけでなく多くの教職員の方々が足をとめて見て…