『海をわたるアラブ -東アフリカ・ザンジバルを目指したハドラミー移民の旅-』 朝田郁=著
紹介:井上 真悠子 本書を紹介する前に、まず、前置きとして書いておきたい。 2021年10月7日の夜、まさか日本の全国ニュースで「タンザニア」「ザンジバル」という言葉が聞こえる日が来るなどと思っていなかったので、とても驚…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
紹介:井上 真悠子 本書を紹介する前に、まず、前置きとして書いておきたい。 2021年10月7日の夜、まさか日本の全国ニュースで「タンザニア」「ザンジバル」という言葉が聞こえる日が来るなどと思っていなかったので、とても驚…
「もっと知りたいタンザニア:ザンジバル&ドドマ」 井上真悠子、八塚春名、溝内克之 2021年6月5日、タンザニアで生活する日本人の集まりである日本人会から依頼を受けウェビナーを開催しました。 タンザニアのインド洋に浮かぶ…
エチオピアの主食と言えばこの料理です。エチオピア起源で主に同国で栽培されているテフ粉が主な材料ですが、地域によってトウモロコシ粉やソルガム粉、大麦の粉が使われています。インジェラのうえにおかずを載せ、各々でちぎっておかず…
紹介:村尾 るみこ 新型コロナウィルス感染拡大により、現地調査へ行けなくなって、2回目の世界難民の日を迎えた。日本はもちろんだが、私が調査するザンビアでも、難民定住地をはじめいくつかのイベントがあるようだ。感染予防の医療…
松浦 直毅 アフリカ熱帯林の狩猟採集民の村に長いあいだ住みこんで調査をしてきたので、私はこれまでにいろいろな種類の動物の肉を口にしてきた。最も頻繁に食卓にのぼるのはヤマアラシやオニネズミなどのげっ歯類で、ダイカー類などの…
紹介者 池邉智基 本書は、「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」ことをモットーに、いくつものエッセイや紀行文を書いてきたノンフィクションライター高野秀行が、世界の納豆を求めて探し回り…
山口 亮太 コンゴ民主共和国の農耕民であるボンガンドという人びとの村に滞在していたときのことである。僕は、調査助手のジャンマリーさんに付き添ってもらって、道路沿いから少し藪の中に入ったところにある畑の広さを測りに行った。…
丸山 淳子 「そいつが来たら、ワンメタラ!ワンメタラ!ってやるんだって」と、電話口に、父さんの大きな笑い声が響いた。ボツワナのなかでももっとも辺境とよばれるカラハリ砂漠のはずれに、私が長年フィールドにしているブッシュマン…
松原 加奈 日本でもエチオピアでも、働く人びとが浮足立つのはやはり仕事おわりだと思う。エチオピアの革靴工場で朝から調査をしていると、終業の時間が近づくにつれ、仕事の終わる高揚感が労働者全員から伝わってくる。今回は仕事とプ…
紹介:大門 碧 本書の舞台はブルンジ。アフリカの内陸のルワンダの南隣に並ぶようにある小さな国。恥ずかしながら、この小説を読むまで、ブルンジが、ルワンダと同様の少数派のツチ人と多数派のフツ人という民族構成をもち、1962年…
【現場の視点からタンザニアを学び合うウェビナーを開始】 新型コロナ・ウイルス感染症の影響により、アフリカへ容易に渡航できない時代がやってきてしまいました。またアフリカでの企業活動や国際協力もこれまでのように実施ができず、…
タンザニアのファーストフードの代表格。タンザニアの街を歩いていると、食堂やバーの軒先に置かれた炭のコンロで調理されているのを見ることができます。懐具合が悪くなければ、牛肉の串焼きを添えれば豪華な食事になります。チプシはフ…
紹介:村尾 るみこ 社会福祉という言葉は、日本では公的扶助や公助の領域をイメージすることが多いかもしれない。アフリカではどうであろう。アフリカで公的扶助や公助と呼ばれる領域は、近年整備が進んでおり、前世紀に比べますます看…
池邉智基 身体に触れるものや口にするものなどは、なるべくきれいなものであってほしい。そのような「きれい」であるという状態は、清潔で衛生的であることだけでなく、何かよからぬことがあるかもしれないという不確実な状態ではないと…
紹介:牛久 晴香 春の花々が街を彩りはじめるこの季節、百貨店やセレクトショップには多種多様な「かごバッグ」が並びだす。軽やかで涼しげな印象を与えるかごバッグは、日本女性の春夏ファッションに欠かせないアイテムである。実は…
桐越 仁美 ハジヤは、いつも違う人の子どもを預かって育てている。両親が離婚して母親が出て行ってしまったから。両親が仕事で失敗して養育費を捻出できなくなったから。子どもを預かる理由は様々だ。自分自身も7人の子どもを育てあげ…
村尾 るみこ 「ワシャ委員会では、まず、1)トイレを屋根・フェンスで囲うこと、2)床を掃き清めて・・・」 元難民のラシャはそれまでの淡々とした語りぶりとはちがい、語調を強めて勢いよく話し出した ザンビアの難民定住地に隣接…
黒崎 龍悟 タンザニアの人たちはとてもきれい好きだ。町を行く男の人たちはパリッとアイロンのかかった服を着ている。女の人たちはカラフルな生地で仕立てた服をまとっている。それにひきかえ私はタンザニアに行ったばかりのころ、よ…
紹介:大石 高典 本書は、横浜と東京にある大学に在籍し、アフリカ地域でのフィールドワーク経験をベースに文化人類学を教えている編者5名が、2年半近くにわたってほぼ毎月のように(飲み会を兼ねた)寄り合いを重ねながら企画と編…
紹介:庄司 航 本作は作家の中島らも氏による、アフリカの「呪い」を題材とした小説作品である。文庫版では全3巻とかなりの大作になっている。 ケニアの呪術を研究している人類学者が主人公で、死んだと思われていた娘をめぐって、ク…