「心を残していくところ」

タンザニアの大都市ダルエスサレームから北へ70kmほどのところにあるバガモヨという土地には、奴隷貿易の「商品」としてアフリカの内陸部から連れてこられた人々が船に乗せられた海岸がある。バガモヨという地名は、スワヒリ語のBwaga Moyo(心をこぼす、残す)という言葉からきており、どこに行こうと心は故地に残していこうというアフリカ人たちの気持ちを表している。今では多くのダウ船が並び、活発に漁業がおこなわれている。

撮影場所 タンザニア連合共和国、バガモヨ
撮影年 2012年
撮影者  関口慶太郎