北ケニアのラクダ遊牧民(ケニア)
孫 暁剛 東アフリカの乾燥地域は、降水量が少なく、降雨の季節的・地域的な変動が大きく、そして旱魃が不規則的に発生するという厳しい自然環境をもっています。狩猟採集や農耕はできないため、人びとはおもにラクダやウシ、そしてヤギ…
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孫 暁剛 東アフリカの乾燥地域は、降水量が少なく、降雨の季節的・地域的な変動が大きく、そして旱魃が不規則的に発生するという厳しい自然環境をもっています。狩猟採集や農耕はできないため、人びとはおもにラクダやウシ、そしてヤギ…
紹介:桐越 仁美 歴史児童文学『くろ助』は本能寺の変と織田信長に仕えた黒人青年を題材としており、その斬新なテーマ設定から、日本の戦後の歴史児童文学に大きく貢献したと評価されている。「くろ助」「カルサン弥助」「くろ入道」な…
紹介:溝内 克之 本書は、明石書店が発刊している「エリア・スタディーズ」シリーズの一つで、タンザニア連合共和国について概説している。タンザニアは、アフリカ大陸の東側に位置し、インド洋に面した国で、日本の約2.5倍の国土を…
紹介:河野 明佳 貧困地区に住む少年たちが電車の中で男性を殺し、お金を奪い取るという衝撃的なシーンからはじまる映画『ツォツィ』。ツォツィ(tsotsi)とは南アフリカのスラングで不良やチンピラ、犯罪者と言った意味を持つ。…
紹介:戸田 美佳子 アフリカで障害を抱えて生活するとなると、その生活はさぞ厳しいだろう、悲惨なものだろうと考える人は多いかもしれない。実際にマスメディアは、アフリカではこれまで障害を「呪い」や「罪」と結びつけて考えるため…
紹介:大門 碧 「かれらはカリオキをしている」 2006年、東アフリカのウガンダの首都カンパラで、演劇の調査をおこなっていた私が、アマチュアで無名な若者たちの活動についてたずねたところ、聞きなれない言葉が返ってきた。とり…
紹介:大石 高典 アフリカ各地で漁労活動が盛んに行われているにもかかわらず、アフリカの漁民とはどんな人々なのかいまだよく知られていない。狩猟採集、農耕、牧畜などと異なって十分な研究が行われてきたとは言い難い状況が続いてい…
紹介:西崎 伸子 400ページ超の大作のため、購入するのも読み進めるのも躊躇されるかもしれませんが、心配は無用です。おもしろくて一気に読み終えてしまいました。著者はアメリカ人の神経科学者。幼いときから霊長類に興味があり、…
紹介:織田 雪世 まるで海のようなターコイズブルーの衣装、ゆったりと髪を覆うスカーフ、褐色の肌に輝く金の首飾りとピアス。直線的に描かれた眉、ばら色に頬を染めるチーク。ローズピンクの唇はきゅっと微笑み、自信に満ちた大きな瞳…
紹介:眞城 百華 本書は、ラデュ・ミヘイレアニュ氏の監督・脚本による同名の映画『約束の旅路』を小説化したものである。1984-85年に進められたエチオピア北部に居住するファラシャと呼ばれるユダヤ教徒のイスラエル移住計画を…
紹介:黒崎 龍悟 本書はロフティングによるドリトル先生シリーズの第一作である。児童文学として有名なこのシリーズは、ロフティングが第一次大戦で兵役に行っていた時,本国に残している子どもたちのために書いた話が基になっていると…
紹介:藤本 麻里子 本書は様々な地域で現地調査を行うフィールドワーカーの体験を綴ったフィールドワーク体験記です。全15巻のシリーズ本のうち第11巻が2014年5月に公刊されました。アフリック・アフリカ会員が編集にも携わり…
紹介:目黒紀夫 1930年にイギリスの植民地であったナイジェリアに生まれ、のちに「アフリカ文学の父」とまで呼ばれるようになったチアヌ・アチェベ。そんな彼の代表作とされるのが、この『崩れゆく絆』です。アフリカの多くの国で独…
紹介:目黒紀夫 この本は、「野生の王国」として有名なケニアのなかでも世界的に人気の、アンボセリ国立公園の周辺における野生動物保全の現場を調査した結果をまとめたものです。「野生動物保全」と聞くと、「どれだけゾウの数が減って…
紹介:安田 章人 この本は、日本アフリカ学会の創立50周年を記念して刊行されました。その目的は、「ここ半世紀にわたる日本人を中心としたアフリカ研究の成果を紹介し、これまでのアフリカ研究の俯瞰的見取り図を与えるとともに、最…
河野 明佳 南アフリカ共和国、フリーステイト州。電気のない村での静かな夜。ろうそくの明かりの中で食事を終えた私たちに向かって、ンホノ(ソト語:おばあちゃん)がゆっくりと語りだした。 「私が昔働いていた農場の雇い主はね、そ…
近藤 史 夕暮れどき、戸外から「Hodi, Hodi!(ごめんください)」と呼びかける声がする。窓からのぞくと、中庭の片隅に大柄の女性が見える。ちょっと強面で、杖を手にしていても迫力満点の姿は、隣家に住むバレリアばあちゃ…
眞城 百華 彼女はもう60代の後半くらいになるだろうか。ザフはエチオピア北部の町で3人の子の母として生きてきた。ある日娘が連れてきた私がその町に滞在している間、ザフは毎食ごはんを用意してくれ、家事を一緒にしながら語らい、…
松浦 直毅 私が、中部アフリカのガボンでバボンゴと呼ばれるピグミー系狩猟採集民の調査をはじめてから12年が過ぎた。「年男」の年に初めての調査に行って以来、ガボンへの渡航回数は15回を数え、干支が一巡してまた「年男」の年を…
紹介:目黒 紀夫 「ガッパの言葉に運ばれて、彼女ら・彼らがジンバブエからやって来る。遠いアフリカが近くなる。」 帯に書かれたこの言葉に惹かれて思わず買ってしまった。そのときのわたしは、日本でも以前に大きなニュースとなった…