緑の服
山口亮太 今回のエッセイシリーズを担当するにあたって、僕がテーマに選んだのは緑だった。特に積極的な理由があったわけではないが、これまでに調査してきたカメルーンでもコンゴ民主共和国でも、僕は熱帯林地域に住み込んでいたため、…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
山口亮太 今回のエッセイシリーズを担当するにあたって、僕がテーマに選んだのは緑だった。特に積極的な理由があったわけではないが、これまでに調査してきたカメルーンでもコンゴ民主共和国でも、僕は熱帯林地域に住み込んでいたため、…
紹介:村尾 るみこ 南部アフリカの内陸国であるザンビアは、平和な国である。1964年、東京オリンピックが開催されている期間に独立を果たして以降、組織的で大規模な武力行使がなされたことはなく、ザンビアの人自身も口々に平和で…
大石 高典 新型コロナウイルスのパンデミックが続く中で、私が通い続けているカメルーン東南部の森の世界からも、政府やNGOなど様々な主体によって行われる予防対策の様子が現地の友人・知人からSNSで送られてくる(写真1)。 …
関野文子 熱帯雨林のキャンプでの夕食時、大きな声が響きわたった。私は、カメルーンに暮らす狩猟採集民バカの人たちを調査するために彼らとともに森のキャンプに滞在していた。その声の主は、バイさんという年配の男性だった。何かと思…
紹介 井上真悠子 本書は、2017年に急逝された根本氏が生前に書かれた文章を一冊の本にまとめたものである。タンザニアに30年以上暮らし、現地で旅行会社を経営しながらインド洋西域の歴史を追い続けていた根本氏は、スワヒリ世界…
溝内 克之 「検査の結果は、アメーバ赤痢。なにか変なもの食べたり飲んだりした?え、ムベゲ?街で買ったムベゲ。それが原因ね。街のムベゲは、キタナイからね。」 私を診察したタンザニア人医師は、日本人がバナナの酒ムベゲを飲んだ…
紹介:大石 高典 南部アフリカ諸国の独立は、「アフリカの年」と呼ばれ、フランス語圏を中心に多くのサブサハラアフリカ諸国が独立した1960年よりもずっと遅く、国によっては1970年代半ばから1990年(ナミビア)にまでずれ…
紹介:浅田静香 アフリカ研究に携わる人でも、アフリカの54の国と地域に精通する人はどれほどいるだろう。また、長年にわたってアフリカと関わる人でも、その国の地理や文化、産業に関して、知らない側面があるかもしれない。本書は、…
新型コロナウイルス感染症によって、アフリカの人びとも大きな影響を受けています。 とはいえ、広い大陸ですので、日本に届くニュースは、極端な状況についての報道になりがちです。 そこで、私たちアフリックからも、アフリカの人びと…
牛久晴香 私事で恐縮だが、3月に書籍を出版した。ガーナ北部のボルガタンガ地方にお世話になって11年、やっとこれまでの成果をまとめることができて、ひとまずほっとしている。最終稿を提出したとき、世界がここまでの状況になると…
紹介:林 耕次 ライオンの女の子レオナが、ペリカンの友だちムワリとともにアフリカ大陸の各地を旅する壮大な物語。 絵本といっても、単に子ども向きという内容ではなく、鮮やかで素朴な絵とともにアフリカの自然や文化、社会問題など…
善積 実希 まだうんちはしてないなあ。 便秘かな?大丈夫かな? わたしの頭のなかはいつも息子のうんちとおしっこのことでいっぱいだ。家族のあいだでも、息子の排泄状態の情報交換は欠かせない。そんなとき 紙おむつが売っていない…
紹介:大石 高典 この翻訳本の英語の原題は『Listen, Here Is a Story』、つまり「さあ、お話が始まるよ!」といったノリのいいものである。その題名の通り、本書のメイン・ディッシュは、中央アフリカ共和国南…
丸山 淳子 あっと思ったら、もう遅かった。私のズボンが、まだらに濡れていた。当の本人は、一段と機嫌がよくなり、笑い声をあげている。周りの大人たちは、私が思わず上げた声に、ちらりとこちらを見たけれど、すぐにおしゃべりに戻っ…
アフリカの夜明けをイメージした明るい表紙を開くと、アフリックの活動がわかりやすく表示されています。 お手にとってご覧になりたい方や、どこかに置かせていただけるという場合は、お問い合わせフォームから事務局までご連絡ください…
池邉 智基 アフリック・アフリカで京都市のNPOが集まるイベント、市縁堂に参加いたしました。このイベントでは京都市で活動する計12団体が参加し、市民とのコミュニケーションを通じて、社会課題についてともに考えるイベントで…
紹介:池邉 智基 フィールドワークをする研究者は、調査地に赴いて、見たり聞いたりしたことを文章にして発表する。基本的に、研究者が調査地のことを文章にするとき、フィクションを書こうとすることはないだろう。本ホームページに…
紹介:池邉 智基 主人公のナイジェリア人女性はアメリカに移住し、レストランで働きながらコミュニティ・カレッジに通おうと試みるも、親類の不義で頼れる場所を失い、さらに度重なる生活費の支払いに追われ、ナイジェリアの家族から…
12月21日ひと・まち交流館京都で開催されるイベント「市縁堂2019」にアフリック・アフリカの出展が決定しました。 ぜひお越しください! (11月11日更新) 出展の内容とイベントのチラシを追加しました。 イベントではア…
浅田 静香 2012年、私が初めて調査のためにウガンダに降り立ったとき、漠然と「地域固有のごみの捨てられ方や利活用」について調査したいと思っていた。かと言って具体的な目星があったわけではなく(いま思えばもっと事前に勉強し…