第24回アフリカ先生報告 国際理解アフリカ講座&写真展(東京東村山市)

東村山市が市民向けに開催している国際理解講座で、2回の講演と写真展を開催しました。

講座1 「野生動物と暮らす−タンザニア・セレンゲティ国立公園−」(2007年11月8日)

岩井雪乃

セレンゲティの村の生活ぶりを紹介し、自分が村に滞在して感じたカルチャーショックのエピソードを紹介しました。村人からのねだりやお願いに対する対応、ステイ先のお母さんの厳格さなどから、厳しい環境に適応するための相互扶助や平準化のメカニズムとなる規範を説明しました。後半は、国立公園や自然保護規制から生じる変化を紹介しました。変化する生活様式の中で、土地権利を守りつつ、観光に参入する村人の試みを紹介しました。

聴衆は、シニア世代の市民で、25名ほどでした。アフリカにいったことのある方も数名いました。この講座のすばらしいところは、無料の保育サービスがついているところで、子供をあずけてのお母さんも4人も参加してくださったのです!アフリカ的には、子供がそのへんをちょろちょろしていても、いっこうにかまわないのですが。子育ての話を入れればよかったです。

講座2 「エチオピア高地のくらしと協働組織」(2007年11月18日)

鈴木郁乃

エチオピアの西南部に暮らすアリの人々の生活を紹介。インフラや公共サービスが行き届いていない高地の農村に暮らす村の人々が、様々な協働組織を形成し、労働を交換しあうことで、日々を生き抜いているというお話をしました。また、後半では、これまで訪れた10カ国ほどのアフリカ各国を、写真で紹介しました。

20名ほどの受講生は、メモをとったり、深くうなずいたりしながら熱心に聴いてくださいました。質問タイムでは、エチオピアの子供達の暮らしについて、生産している作物、衣類や住居、食べ物についてなど、様々な質問をいただき、受講生の皆さんの熱意が感じられました。

写真展

2階待合スペースにあるショーケースに、写真と生活用品を展示しました。1階の入り口にクイズを設置し、「答えは2階の展示をご覧ください」という形にして、より多くの方に見てもらう工夫をしました。

講座後、受講生の数名と一緒にショーケースの展示品を見学したときには、学校制度や日用品の使い方についての質問を受けました。受講生のみなさんがアフリカへの強い関心を持っていることに勇気付けられ、写真展等を通じて、今後も東京でのアフリックの活動を頑張っていこうと思いました。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。