「アフリカと日本のパートナーシップ:フィールドワークからの提言」
2006年7月15日(土)、京都駅伊勢丹の9階にある京都府国際センターで連続講座「アフリカ文化理解講座」の一講座としてアフリカ先生(タイトル:「アフリカと日本のパートナーシップ:フィールドワークからの提言」)を実施してきました。まずアフリック・アフリカのメンバー2人(溝内、森下)が体験したアフリカの日常生活などを紹介し、ご参加くださった30人ほどの皆さんとアフリカと日本とのパートナーシップについて意見を交換しました。
まず、アフリック・アフリカの活動を紹介してから、前半は、溝内が東アフリカ・タンザニアに赴くようになったきっかけ、タンザニアの一般的な情報、お世話になっているキリマンジャロ山間部のマキーディ村の日常生活などを話しました。身近にあるアフリカとのつながりを知ってもらうために、マキーディ村が日本でも馴染み深いキリマンジャロ・コーヒーの産地であること、農民が村でコーヒー豆を販売するときの価格と日本で店頭に並ぶときの価格に大きな差があることなどを話しました。また、休憩時間には実際に現地から持ち帰ったコーヒーを味見してもらいました。あまりの人気にあっという間にコーヒーがなくなってしまったのが、今回のアフリカ先生の最大の反省点だったかもしれません。
休憩を挟んで後半は、開発援助という視点から日本とアフリカとの関係を見ていただきました。森下が、エチオピアのローカルNGOが実施している開発プロジェクトについて写真を使ってご紹介し、例えば「給水プロジェクト」といっても、井戸やため池、山の湧水や雨水をためる給水タンク、水道管の延長など、自然環境やそこに住んでいる人の水の利用の仕方にあわせたプロジェクトを実施しているということをお話しました。
最後の質問、コメントの時間では、参加してくださった方々から個人的経験などを交えながらアフリカとの関わりについて、さまざまな意見や質問をいただきました。日本とアフリカとの関係や、これまでの援助に対する批判も含めた多様な意見・考えにふれることができ、アフリカと日本とのパートナーシップを考える上で、私たちも大変勉強になりました。またそれぞれの経験やアフリカに関する情報量、興味・関心が異なる参加者に対して「アフリカ先生」を実施する際の難しさを学ぶことができたことも今回アフリカ先生の収穫でした。