おすすめアフリカ本

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『それでも、彼女は学校へ――エチオピア村落の教育とジェンダー』有井晴香=著

紹介:牛久晴香 わたしが大学院生だったころ、学校教育というテーマは、地域研究や文化人類学のなかではどこか敬遠されていた。当時、国際社会は「ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成をめざし、「初等教育の完全普及」を絶対善とし…

野生動物保護を学ぶ本

“Western Celebration of African Poverty: Animal Rights versus Human Rights” =Emmanuel Koro(エマニュエル・コロ)著

紹介:寺田 佐恵子 本書(紹介者による訳:『西洋によるアフリカの貧困礼賛:動物権vs人権』)は、南アフリカ共和国・ヨハネスブルグを拠点とする環境ジャーナリスト、エマニュエル・コロ氏が、長年の体験・取材・文献収集に基づいて…

アフリック会員の著書

『ザ・フィールドワーク:129人のおどろき・とまどい・よろこびから広がる世界』 生態人類学会=編

紹介:丸山淳子 あぁ、アフリックで、こんな本を出したかった—本書を手にしたときの、正直な感想だ。アフリックでは、「アフリカ便り」と称して、会員のフィールドワーク経験に基づいたエッセイを掲載している。設立以来、毎月1本か2…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『アフリカから農を問い直すー自然社会の農学を求めて』杉村 和彦・鶴田 格・末原 達郎 編

紹介者:村尾るみこ アフリックの初代代表であり、アフリカゾウと生きるプロジェクトを担当している岩井氏が「アフリカを学ぶ人へ」(世界思想社、松田素二編)『自然保護と地域住民』で鮮やかに指摘したとおり、経済成長主義路線のアフ…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『ワックスプリント 世界を旅したアフリカ布の歴史と特色』アンヌ・グロフィレー=著、ダコスタ吉村花子=訳 

紹介者:田中 優花 ワックスプリントとは、インドネシア・ジャワのバティックからヒントを得て開発された、ろうけつ染めの技術を応用して生産されるプリント布のことだ。日本では、「アフリカ布」の名称でも知られている。かつて紹介者…

映画

映画『チーム・ジンバブエのソムリエたち』ワーウィック・ロス & ロバート・コー=監督(2021年制作、オーストラリア)

紹介者:宮内 洋平 1990年代半ば以降、政情不安と経済危機に直面したジンバブエから、多くの人が南アフリカ(以下、南ア)に逃れて難民となった。この映画はワインの知識ゼロだった4人のジンバブエ難民が新天地のケープタウンでソ…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『アフリカのアーティスト&アーティザンと私たちがモノづくりをした話』アフリカ理解プロジェクト=著

紹介者:牛久晴香 「アフリカのモノ」といえば、サバンナの動物を模した木彫りの置物やカラフルな布、香り豊かなコーヒーやカカオなどを思い浮かべるだろう。本書は、これらの魅力的なアフリカのモノをもとに、生産者と協力して新たなモ…

アフリック会員の著書

『エチオピアの歴史を変えた女たちの肖像』 テケステ・ネガシュ=著、ベリット・サフルストローム=タペストリー、眞城百華/石原美奈子=共訳

紹介:眞城百華 本書は、エチオピア史・エリトリア史の大家であるテケステ教授と彼の人生のパートナーであるタペストリー作家サフルストローム氏による共作であるWoven into the Tapestries:How Five…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『アフリカ湿原漁業の問題と展望:その在来知を探る』 今井一郎=著、関西学院大学総合政策学部研究会=編

紹介: 藤本 麻里子 本書は、1983年から2023年まで、40年間の長きにわたり、アフリカの内水面および湿原域において漁業・漁撈の調査を続けた著者の遺作である。著者の故今井一郎氏(元関西学院大学総合政策学部教授)は、2…

アフリック会員の著書

『レジリエンスは動詞である―アフリカ遊牧社会からの関係/脈絡論アプローチ』湖中 真哉、グレタ・センプリチェ、ピーター・D・リトル=編著

紹介者 村尾るみこ レジリエンスという用語は、困難と希望を私たちに想起させる。気候変動、自然災害、物価高騰、感染症と絶望的なニュースが響くなかで、容易には打ち負かされない人間社会の力や躍動を表すかのようである。本書の序章…

読み物

『人類の深奥に秘められた記憶』(La plus secrète mémoire des hommes)モアメド・ムブガル・サール=著、野崎歓=訳

池邉智基 1938年、セネガル出身の作家T・C・エリマンによって書かれたデビュー作『人でなしの迷宮』は、フランスで出版されるやいなや、文学界に大きな衝撃を与えた。無名の作家ながら「黒いランボーの誕生か」と言わしめるほどの…

アフリカの文化や社会を学ぶ本

『カーイ・フェチ/来て踊ろう―日本におけるセネガルのサバールダンス実践―』菅野淑=著

紹介者:池邉智基 アフリカの音楽といえば、太鼓がすぐに連想されるだろう。西アフリカ・セネガルでも同様に、住宅地から鳴り響く太鼓のリズムを聞かないことはない。太鼓を叩くのは、宗教儀礼や結婚式など、さまざまな機会があるが、サ…