夢見るギニアのアーティストたち(ギニア)
中川 千草 スマホの画面に表示される、224からはじまる着信履歴はときに、日に10件を超える。その着信の嵐は、ラマダンや新学期の前など、現金が必要になるタイミングではじまる。わたしに電話をかけることも、こうした年間スケジ…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
中川 千草 スマホの画面に表示される、224からはじまる着信履歴はときに、日に10件を超える。その着信の嵐は、ラマダンや新学期の前など、現金が必要になるタイミングではじまる。わたしに電話をかけることも、こうした年間スケジ…
目黒 紀夫 今年(2017年)の夏、はじめて自分の学生を自分のフィールドであるケニアに連れていった。まず首都のナイロビに数日滞在して、街中を散策したり現地の大学の講義を受けさせてもらったりした。それから一週間ほど、わたし…
浅田 静香 2017年夏、私はアメリカ東海岸の街ボルティモアを訪ねた。調査地ウガンダでお世話になっている家族の親戚がアメリカに住んでいると聞き、ステイ先の人より紹介してもらったのだ。赤道直下で緑のバナナ畑と赤い土が広がる…
関野 文子 カメルーン東部州は森の果実が豊富に実る時期を目の前にしていた。私はピグミー系狩猟採集民バカの集落に滞在していた。曇り空の午前中、私の住む家の外でいつものように子どもが遊ぶ声がしてきた。しかし、今日はいつもと少…
庄司 航 あるとき、私がケニアの首都ナイロビの街をぶらぶらと歩いていると、新しくショッピングセンターができているのをみつけた。携帯電話の店や、服屋、しゃれた食器を売る店などが並ぶ中に、ゲームセンターがある。あまり広くない…
関口 慶太郎 カラハリの暑い昼には多くのひとびとが長めの休憩をとる。ある日、午前中の戸別訪問調査を終え、昼食を取りおえてしばらく経ったときのことである。助手とその家族は一番涼しい小屋の中で休憩している。空気が乾燥している…
桐越 仁美 私は今、学生の就職支援をおこなう民間企業で勤務している。日々、就職活動に励む学生たちと話をして、就職活動の状況について話を聞いたうえで自社のサービスを紹介する仕事をしている。そういう私自身も、数ヶ月前まで就職…
目黒 紀夫 気がつけば2年がたち、またマサイ・オリンピックの季節がやってきた。 2016年12月10日、ケニア南部のアンボセリ国立公園にほど近いシダイ・オレン野生動物サンクチュアリで、第3回マサイ・オリンピックが開催され…
今日はマティンデの結婚式。マティンデは、アフリック事業「セレンゲティの雨基金 」で、中学校の学費を支援してきた女の子だ。中学校を卒業したあとは、秘書のスキルを学ぶカレッジに進学し、そして、在学中に花婿と知り合い、卒業と同…
西崎 伸子 エチオピアの西南部に暮らす民族との出会いをもとめて、近年、外国人が参加するツアー行程にビレッジ・ツアーが組み込まれるようになった。従来からは考えられないほど多くの外国人観光客がこの地域を訪れている。 ムルシの…
溝内 克之 「配属先は、ムトワラ州」 その言葉を聞かされた瞬間、カリスタは泣き崩れたという。彼女は私が以前からお世話になっている家族の娘さんで教員養成校で学んでいた。卒業した彼女は、父親の故郷や家族がいる州への赴任を希望…
塩谷 暁代 ここは中部アフリカ・カメルーン東部の村。政府統計上は人口2000人、とあるが村は閑散としている。歩いているのは、小さな子どもか中・高年の村人ばかり。若者の姿はほとんど見られない。それもそのはず、この村には小学…
藤本 麻里子 小さな女の子が夢中になる遊びといえば、世界中どこでもやっぱりままごと遊びでしょう。タンザニアのインド洋島嶼地域ザンジバルの漁村で、両親と2人の兄と暮らしている5歳のサーダはとてもおしゃまで活発な女の子。近所…
村尾 るみこ 砂埃が舞う、王の継承の儀式で、若い女性たちが登場する。 王の玉座の前で、着飾った女性が、激しくステップを踏むたびに、 また砂埃が舞い上がる。 儀式でダンスをする若い女性たち アンゴラ東部の小さ…
丸山 淳子 私の車に乗り込んできたビレは、ラインの美しい黒のワンピースに着替え、髪をきれいに整えていた。彼女とは、ほんの数時間前に知り合ったばかりだ。この地域一帯を治めているチーフに面会を果たし、彼の取り仕切る集会に招か…
桐越 仁美 私の調査地のひとつであるガーナ北西部の町ロウラは、ガイドブックによると「木琴で有名な町」と紹介されている。私はロウラの町から2㎞ほど離れた農村で、ホストファミリーの家に住み込んで調査している。比較的涼しい午前…
安田 章人 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグから南西に約500km。私がふだん訪れるカメルーンと同じアフリカとは思えないほど、きれいに舗装された道をレンタカーで移動し、たどり着いたのは、とあるGame Ranchである。…
眞城 百華 エチオピアに通いだして15年以上になる。2003年から2年間滞在していた時に私が借りていた家は8家族が居住する複合住宅(アパート)の一角だった。当時同じアパートに住んでいた時の隣人の子供たちが、今や大きく成長…
池邉 智基 Facebookなどでセネガル人の友人とたくさんつながるようになってから、アフリカはセネガルにも「YouTuber」がいるということを知りました。日本でも最近話題になっているYouTuberは、動画配信サイト…
溝内 克之 「どこの出身?」 タンザニア北部のなまりが強いスワヒリ語を話す若者たちに私が声をかけたのは、2004年の話。彼らは、私が調査地として考えていたキリマンジャロ山間部出身の兄弟たちで、長兄ダミアンが経営するバーで…