第85回アフリカ先生「NPO法人京都海外協力協会定例会」報告

ボランティア事業におけるボランティア調整員のインターフェース的役割について

溝内克之

2015年8月3日、京都府在住の青年海外協力隊参加経験者の集まりであるNPO法人京都海外協力協会の定例会においてアフリカ先生を実施しました。私は、約3年間、タンザニアにおいて国際協力機構(JICA)のボランティア事業に調整員として携わった経験があり、その業務について報告し、調整員の役割について定例会の参加者と議論しました。

JICAボランティア事業(青年海外協力隊など)は、日本国が実施する国民参加型の国際協力事業です。派遣されるボランティアは政府のサポートを受けながら途上国の現場で活動を行います。ボランティアたちは活動のなかで、現地配属先の上司・同僚、地域住民/生徒などの多様なアクター、そして制度、資源などの間で起こる様々な摩擦や障害に直面しながら活動を行います。そのような状況において、調整員がどのようにインターフェースとしての役割を果たし、ボランティアが抱える摩擦や障害を緩和・解消できるのかついて議論しました。

当日は、20人ほどの元協力隊員の方々が参加していました。ボランティア事業開始初期に協力隊に参加なされたような大先輩や他国でボランティア調整員を経験なさっていた方、最近帰国なされた方など参加者の幅が広く、時代、地域を越えながら意見を交換できました。報告者の私にとっても学ぶことが多いアフリカ先生でした。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。