水のない暮らしと水のある暮らし:カラハリ砂漠に生きるブッシュマン

丸山 淳子

「水のないところの生活を知りたい」というご要望をいただき、水の乏しいカラハリ砂漠でブッシュマンの生活をお話しました。カラハリ砂漠の生態学的特長をお話したあと、ブッシュマンが、野生のスイカや根茎類から水分を得たり、水を使わない調理方法を工夫をしたりしてきたこと、ダチョウの卵の殻を貴重な水を貯める水筒として利用してきたこと、さらに水の有無に合わせて、居住地を移動させてきたことなどを写真・ビデオをつかって説明しました。また近年では、政府の指導の下で水場や学校、病院などを備えた定住地への移住が促進されていること、それによってブッシュマンの生活スタイルが急速に変化していることなどもお話しました。

「アフリカ」について学習されてきた生徒さんたちなので、熱心に話を聞いてくれ、質問も奥深いものがありました。自分たちで調べたこと、たとえばエイズの問題、孤児の問題などが、カラハリではどのようになっているのか、といった具体的な質問が目立ったのが印象的でした。また、常に積極的な質問が飛び交い、授業全体に非常に活気があって、楽しいひと時を過ごさせてもらいました。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。