7月4日(日)に福島県会津大学で開かれた全会津文化祭「会津エンジン05」というイベントで、「アフリカ美容室〜ガーナのおしゃれな女性たち」という講演をおこないました。会津エンジンは、会津若松商工会議所青年部 などでつくる会津エンジン実行委員会の主催による、会津若松市民をおもな対象とした文化イベントです( http://www.aizu-cci.or.jp/enjin05/ )。今年は、ちばてつや氏、ギャオス内藤氏をはじめ、さまざまな文化人や スポーツ選手らが講師を務め、1日に60講座が開講されました。
福島県とガーナとの間には、福島県出身の野口英世博士が黄熱病研究のため首都アクラへ渡り、そこで51歳の生涯を閉じられたことにはじまり、いろいろなご縁があります。特に今後は、福島県が複数名のガーナ人研修員を 受け入れる方向で、県と国際協力機構(JICA)との間で協議がなされており、さらに絆が深まることになる見込みです。このたびの講演は、こうした関係で、会津若松市の国際交流協会から、JICAを通して依頼をいただいた ものです。
私は、「アフリカ美容室〜ガーナのおしゃれな女性たち」と題して、70分間の講演をおこないました。まず「そもそも、アフリカってどんなところ!?」という問いに始まり、ガーナの地理・農業・暮らし、髪からみたガー ナ女性のおしゃれ、そして、そうしたおしゃれを作りだす美容師たちについて、色とりどりの写真とともにご紹介しました。遠いと思われがちなアフリカ、貧しい大陸と思われがちなアフリカを、自分たちと同じ人が暮らし ている、もっと身近な場所として、感じていただけたらと思いながら、お話をさせていただきました。
当日は、吉村作治先生をはじめ21講座が同時にひらかれていたこともあり、10〜15人程度の皆さんを前にして、こぢんまりとした講演となりました。とはいえ、参加者の方々のなかには、「アフリカでこんなことが起きて いるとは思ってもみなかったので、面白かった」「マクロな話と身近な話が結びつけられていて、わかりやすかった」などの言葉をかけてくださった方々もいました。会場に用意した、ガーナ女性の髪型などを紹介した写真 パネルを、興味深そうにのぞきこんでいってくださる方々もいました。
このようにして、今後もまた、少しずつでも、アフリカの人びとを身近に感じ、そのダイナミズムを感じていただけるような機会をつくっていけたらと思います。