第86回アフリカ先生「大阪市立汎愛高等学校・人権の学習講演会」報告(2015年10月7日)

汎愛からアフリカへ:タンザニアで学んだこと

溝内克之

2015年10月7日(水)、大阪市立汎愛高等学校の全校生徒、教職員、PTA役員の方々に対してアフリカ先生を実施しました。今回は、青年海外協力隊員として初めてタンザニアで生活した際の経験を中心に話しをしました。当時、大学生だった私が柔道の先生として、日本と異なる環境のもとで多くの失敗をしたこと、そして、その失敗を乗り越えさせてくれたのが、自分が「当たり前だ」と思っていたことを疑い、現地の同僚やご近所の人たちから学ぼうとする姿勢だったことなどを伝えました。

汎愛高校は、普通科に加え、スポーツ科、そして公立では全国唯一の武道科を有する学校です。私はその武道科の一期生でした。今回のアフリカ先生では高校時代に大学に進学し文化人類学を学ぶことを決めた経緯などについても話をしました。私の話が少しでも後輩たちの視野を広げ、将来の進路の決定に役立てばと思います。

今回の講演の機会をつくってくれた先生は、積極的にアフリカを題材に授業を行われており、『高校生のためのアフリカ開発経済学テキスト』を作成されています。そのテキストには開発経済学の議論に加え、「アフリカから学ぶ」ことの重要性も書かれており、アフリック・アフリカのメンバーの過去の講演内容や著書も一部を紹介してくれています。今後も先生と生徒さん達と学びの交流を継続できればと思っています。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。