第83回アフリカ先生「第67回九大祭」報告

特別講義:アフリカ研究へのいざない─自然と人間の関わりあいに学ぶ─

黒崎 龍悟

11月23日,九州大学の大学祭(九大祭)の企画の一環として日本アフリカ学会九州支部と特別講義を共同開催しました。当日はアフリック・アフリカの安田章人と黒崎龍悟を含む3名のスピーカーによって多様なアフリカの姿が紹介されました。

安田はスポーツハンティングということをテーマにカメルーン北部における野生動物観光と地域社会の関係について講演しました。クイズ形式のやりとりや,狩猟採集の研究の延長で自身がキャンパス内で実践しているイノシシ駆除の話などを盛り込んで聴衆の関心を集めていました。黒崎は東アフリカのユニークな在来農業に人々の知恵が凝縮されていることを紹介したうえで,そのような知恵に立脚した農村開発の取り組みの重要性について講演しました。

会場となった約100名収容できる教室が満杯になるほどの盛況ぶりで,学生をはじめ,幅広い年齢層の方々に来ていただきました。時間の関係で質疑応答の時間をとることができませんでしたが,講演終了後に熱心に質問にくる人もいて,充実したイベントにすることができたと思います。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。