第57回アフリカ先生報告(同志社中学校かるちゃんぷる部) スワヒリ語を学ぼう!

八塚春名・藤本麻里子

2011年3月11日、タンザニアから来日されていたキアンゴ先生によるスワヒリ語講座を開催しました。キアンゴ先生は、タンザニアにある総合大学、ダルエスサラーム大学で教鞭をとられており、ご専門はスワヒリ語です。今回、キアンゴ先生にスワヒリ語を教えてもらったのは、同志社中学校かるちゃんぷる部のみなさんです。 キアンゴ先生は、スワヒリ語に出てくるアルファベットの発音から、簡単な挨拶までを教えてくださいました。英語のアルファベットと同じかと思いきや、スワヒリ語には、私たちには慣れない音もいくつか登場します。たとえば「牛」。n’gombeと書きますが、n’gの音は、鼻から抜けるような「ンゴ」という音になります。文字に書くとなんてことなさそうですが、「はい、後に続いていってみて」というキアンゴ先生のレッスンに、みなさん少々苦戦されていました。

また、スワヒリ語のあいさつには、「Habari? (調子はどう?)」と聞かれれば必ず「Nzuri. (いいよ)」と答えるというマナーがあることをキアンゴ先生が教えてくれました。どんなに調子が悪くても、かならずNzuriと答えた後で、「でも実は、きのうから少しかぜ気味なんだ」といったように補足するのです。最初から「悪い」とは答えない、というスワヒリ語のマナーに、お国柄がのぞけるようだと、引率された先生が感想をおっしゃっていました。また、2人称、3人称などの表現を学ぶために、時計回りに右の人に左の人を紹介する練習なども盛り込んで下さいました。「彼女は○○に住んでいます。」や「彼女の名前は○○です。あなたの名前は何ですか?」など、実践的な会話練習に照れながらも皆さん楽しんでいた様子がうかがえました。

今回のスワヒリ語講座で、みなさんがどれほどスワヒリ語を理解してくれたかはわかりませんが、こうした機会によって、世界のさまざまな言語を学ぶ楽しさを知ってもらえればうれしいです。

レッスンの前後や休憩時間にはみんなでチャイを飲んだり、ケーキを食べたりという、とてもアットホームなレッスンでした。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。