『巨人譚』 諸星大二郎=著
紹介:庄司 航 本書は漫画家の諸星大二郎による、巨人の神話や伝説を共通テーマとした連作短編であるが、その中でももっとも早い1979年に発表された「砂の巨人」という作品を紹介しようと思う。 サハラ砂漠中央部、現在のアルジェ…
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紹介:庄司 航 本書は漫画家の諸星大二郎による、巨人の神話や伝説を共通テーマとした連作短編であるが、その中でももっとも早い1979年に発表された「砂の巨人」という作品を紹介しようと思う。 サハラ砂漠中央部、現在のアルジェ…
紹介:目黒 紀夫 破天荒な登場人物も、突拍子もない出来事も、想像を絶する急展開も(たぶん)ない。だけど、500頁を超えるボリュームを一気呵成に読み終えて思うのは、帯の推薦文が誇張も嘘偽りもなかったということだ。 「アディ…
紹介:庄司 航 本書は、20世紀前半のフランスを代表する作家アンドレ・ジッド(※注1)が1925年から26年にかけて、コンゴからチャドに旅行した記録である。出発時の年齢は56歳で、すでに作家として名声を得ていた。 船でダ…
紹介:服部 志帆 この本はイギリス人の画家リチャード・ウィンダムが1935年にナイル川の上流を旅した際に記した旅行記である。彼が旅した地域は、当時イギリス領エジプト・スーダンと呼ばれており、シッルクやヌエル、ディンカなど…
紹介:目黒 紀夫 貝殻収集や家庭菜園、写真撮影。そんなちょっとした行為をつうじてでも、わたしたちは大地の鼓動や自然の息吹、一つひとつの生命の存在の奇跡を感じることができるはず。最後の一篇「ムコンド」を読み終えたわたしは、…
紹介:庄司 航 19世紀後半のフランスの詩人アルチュール・ランボーは、15歳から20歳までの詩作によって文学史上に不滅の足跡を残した。だがそれ以降彼は詩を放棄し、エチオピアのハラルを拠点に商人として暮らす。本書は、ランボ…
紹介:高村 伸吾 ザイールの旅、コンゴの旅 本書は中部アフリカを貫くコンゴ河を二度に渡って旅した田中真知さんの道中記である。前半部では1991年、たまたまザイール共和国(現コンゴ民主共和国)を訪れた作者の悪戦苦闘の日々が…
紹介:大門 碧 2度、泣いた。読みながら2度、涙があふれた。10代向けのヤングアダルト小説ではあるが、いや、だからこそなのか、2度も泣いてしまった。 主人公は、ジンバブエの村で生まれ育った少年デオ。彼には知的障害をもった…
紹介:池邉 智基 閉鎖的なセネガル中部の島民文化を抜け出し、フランスで執筆活動を続ける主人公のサリ。故郷でサッカー選手に憧れるサリの弟マーディケは、先進国に暮らす姉に嫉妬をぶつけてくる。高額な電話代を負担してでも島に連絡…
紹介:織田 雪世 まるで海のようなターコイズブルーの衣装、ゆったりと髪を覆うスカーフ、褐色の肌に輝く金の首飾りとピアス。直線的に描かれた眉、ばら色に頬を染めるチーク。ローズピンクの唇はきゅっと微笑み、自信に満ちた大きな瞳…
紹介:眞城 百華 本書は、ラデュ・ミヘイレアニュ氏の監督・脚本による同名の映画『約束の旅路』を小説化したものである。1984-85年に進められたエチオピア北部に居住するファラシャと呼ばれるユダヤ教徒のイスラエル移住計画を…
紹介:黒崎 龍悟 本書はロフティングによるドリトル先生シリーズの第一作である。児童文学として有名なこのシリーズは、ロフティングが第一次大戦で兵役に行っていた時,本国に残している子どもたちのために書いた話が基になっていると…
紹介:目黒紀夫 1930年にイギリスの植民地であったナイジェリアに生まれ、のちに「アフリカ文学の父」とまで呼ばれるようになったチアヌ・アチェベ。そんな彼の代表作とされるのが、この『崩れゆく絆』です。アフリカの多くの国で独…
紹介:目黒 紀夫 「ガッパの言葉に運ばれて、彼女ら・彼らがジンバブエからやって来る。遠いアフリカが近くなる。」 帯に書かれたこの言葉に惹かれて思わず買ってしまった。そのときのわたしは、日本でも以前に大きなニュースとなった…
紹介:河野 明佳 「世界の縮図」ともいわれる南アフリカは、どのような場所や人に出会うかによって、全く異なってみえます。FIFAワールドカップ開催が注目を集めたため、サファリやマリンスポーツなどの観光資源、ビジネス、貧富の…
紹介:大門 碧 この本は1956年にソマリアでうまれたある女性、アマン(仮名)の半生の記録だ。半生といっても、ソマリアでの内戦の混乱期にケニアに脱出する17歳までの話であるが、300ページ近くに及ぶ長さがある。最初はアマ…
紹介:山野 香織 エチオピアでは1月になるとティムカットというキリスト教の祭りがおこなわれる。その祭りの際、一年に一度だけ、各教会に安置されているタボット、すなわち契約のアークのレプリカが、公の場にさらされることになる。…
紹介:目黒 紀夫 本書はもともと2007年に解放出版社から出版され、そして去年に角川書店から文庫版が刊行された「イラストルポルタージュ」である。本書の出発点にあるのは、モンゴルの大草原で遊牧民が内臓料理をつくっているのを…
紹介:八塚 春名 絵がかわいくて手にとった。きっとこの絵本を手にした多くの人たちのきっかけは、これではないでしょうか。私もそのひとりです。 お話は、ソクベという名前のチンパンジー漁師のさかなを、イヌが狙うというところから…
紹介:目黒 紀夫 著者カプシチンスキ(1932−2007)は20世紀のポーランドを代表する作家であり、「ルポルタージュの皇帝」とも呼ばれてきた。『黒壇』(原著は1998年刊行)には、カプシチンスキが1958年からの40年…