第88回アフリカ先生「立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科」報告(2015年10月15日)

「移動」するチャガ人と私:タンザニアチャガ人の村・移動・葬る

溝内克之

2015年10月15日、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の講義「論文作成法」を受講する院生の方々を対象にアフリカ先生を実施しました。今回の実施は、アフリック・アフリカメンバーの村尾るみこさんのアレンジにより実現しました。

私の調査地であるタンザニア北部キリマンジャロ山間部のチャガ人村落の生活の変化、都市への移動の歴史的変遷、都市在住チャガ人の送金・家屋建設・埋葬実践を介した村との結びつきなどについて話しをしました。その話を通じて院生の方々の調査・研究活動の参考になるように、「学校教育の普及と住民参加」について調査したいと考えていた私が、「現地から学ぶ」ことを実践するなかでテーマを変更していった過程、そして私が行った調査の具体的手法について説明をしました。院生の方からは、調査の時に感じた葛藤や、テーマを変更するきっかけとなった現地での発見、さらにはチャガの社会での埋葬法や土地の分与、頻繁な移動を伴う商売のやり方に関する質問がでました。

また「論文作成法」に続く講義にも参加させていただき、院生の方々の調査・研究の話を聞かせていただきました。社会人の方が多く、それぞれが深い経験をお持ちの方々で議論を通じて私も多くのことを学ぶ機会にもなりました。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。