東京外国語大学での「アフリカン・ブリコラージュ写真展:アフリカ暮らし」と 公開セミナー「アフリカの人々の器用仕事(ブリコラージュ)に学ぶ」(2017年12月3~21日)

報告者:大石高典(アフリック・アフリカ/東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター)
井出有紀(アフリカンウィークス実行委員長)

12月3日から21日まで、東京外国語大学研究講義棟一階「ガレリア」を会場に、写真展「アフリカン・ブリコラージュ写真展:アフリカ暮らし」を行ないました。この写真展は、アフリック・アフリカ、東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターとの共催企画として、国際社会学部アフリカ地域専攻所属の学生を中心に企画・運営が行なわれた「アフリカンウィークス」の目玉のひとつになりました。

会場では、70余点のアフリック提供の写真の他に東京外大の学生・教職員がアフリカで撮影した写真のうち公募コンペで選ばれた10作品も併せて展示され、合計で100点近くの写真が展示されました。三週間におよぶ開催期間中、一般の方も含め、多くの方が足を止めました。この展示では、調査研究のためのフィールドワークのほか、留学、インターンなど撮影者のさまざまな関わりの中で切り取られたアフリカの多様な日常風景を楽しんでもらえたと思います。

写真展「アフリカ暮らし:アフリカン・ブリコラージュ」の風景

写真展「アフリカ暮らし:アフリカン・ブリコラージュ」の風景

写真展の期間中、12月18日の夕方には、アフリック会員の黒崎龍悟さんをお招きして、「アフリカの人々の器用仕事(ブリコラージュ)に学ぶ」と題する講演会が行なわれました。講演の後には、教員の武内進一さんと坂井真紀子さんを交えてのラウンド・トークが行なわれました。黒崎さんからは、タンザニアでの小水力発電プロジェクトに当事者として関わる中で見いだしたブリコラージュの可能性についてお話があり、討論では、これを受けて、地域住民と開発の関係、アフリカのビジネス・シーンにおけるブリコラージュ性などの話題で盛り上がりました。会場には、外大生の他に都内一円から大学院生、研究者、実務家が集まり、それぞれの体験からのコメントや質問も投げかけられ、ユニークな集まりとなりました。

セミナー「アフリカの人々の器用仕事(ブリコラージュ)に学ぶ」の様子

 

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。