第78回アフリカ先生報告 「みのり大学講座:アフリカのいま」

松浦 直毅

2014年1月23日(木)に静岡市の藁科生涯学習センターにおいて、静岡市が主催する高齢者向け講座・みのり大学で、「アフリカのいま」と題する講演をおこないました。静岡市在住者を中心に、平均年齢70歳の受講生約40名に話を聞いていただきました。

まず、アフリカに関する最近のニュースや、私たちと身近なアフリカとのかかわりを述べ、アフリカの基礎情報について説明しました。つぎに、私が調査をしているアフリカ熱帯雨林の狩猟採集民の話題を中心に、アフリカの地域社会における生活とその変化について述べました。また、天然資源をめぐる対立や野生動物保全と開発にかかわる問題など、現代的な課題についても話しました。休憩をはさんで2時間におよぶ講演でしたが、受講生のみなさんはうなずいたり、反応をみせたりしながら、最後まで熱心に話を聞いてくださいました。ふだんの学生を相手にした授業とは違った雰囲気で、私にとっても勉強になるとともに、刺激を受ける機会となりました。

休憩時間には、アフリックのメンバーから集めたアフリカのお年寄りの写真も展示して、観ていただきました。自分たちと同じ年代の人たちということで親近感や懐かしさも感じつつ、一方では、ふだんの生活とはかけ離れたアフリカの風景に、参加者のみなさんには、大いに興味をもっていただけたようでした。

講演についての感想では、「写真をまじえた具体的な現地のようすや、報告者の実際の体験を交えた話で、面白かった」、「ふだん触れることのない話題で新鮮だった」などのご意見をいただきました。学ぶことに貪欲で、知らない世界に積極的にふれようという受講生の態度に感銘を受け、アフリックの講演活動もさらに幅を広げ、充実させていきたいと感じました。

講演のようす

 

写真展のようす