第2話「さらさら砂の世界」(2006年1月29日)

村尾 るみこ

マリとブルキナファソからの留学生とそのご家族、京都市でボランティアをされている方々に参加いただきました。

第2回の小話では、アフリカ、ザンビアへの難民流入について紹介し、認定難民の数だけではみえない現地の状況について説明しました。次に、そのような現状のなかで、移住してきた人々の暮らしのなかでも、特に重要な役割を担ってきたキャッサバの栽培と利用を紹介していきました。

この具体的な話を通して、
㈰アフリカとひとことでいっても、自然や国、民族、文化は多様である
㈪多様であるがゆえに紛争がおこってしまうことがある
㈫しかし紛争の影響によって移動し定住した人びとはたくましく生活していて、その生活にはキャッサバという作物が重要となる
というメッセージを発信しました。

会場は終始和やかなムードに包まれていて、参加者全員でアフリカンミルクティーも楽しみました。参加者の方々からは、難民を受けいれる政府の対応や、村での食生活や女性の仕事の多さ、キャッサバ栽培のやりかたなどについての質問、コメントをいただきました。例えば、
「砂の世界がこんなところにあるとは」
「タピオカの原料がこのようにしてアフリカで生産されていることに驚いた」
「食事も現金収入もキャッサバに頼っているなんてすごい」
「お酒は誰が買いにくるの?」
などなどです。また、「また話をききに来たい」との感想をいただいて、この第2回の茶話会は終了しました。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。