少女たちを世話する女性を施設に迎えました

 

NGOミドフィで運営している職業訓練施設で支援を受けている見習いたちのうち、家が無い子や遠方に住む子は施設で寝泊まりしています。しかしNGOの専従スタッフであるロジェは家族のいる自宅から通いながら勤務しているため、夜間は併設されている賃貸住居の住人以外に施設の管理や世話する人がいません。寝泊まりしているのは家庭状況に問題を抱えた思春期の少女たちであるため、この状況は望ましいものとは言えませんでした。これまでにも問題を起こす子どもがいて、夜中に抜け出して男性の借家人のところに行ったり、夜中に徘徊してしまったりするなどの事例がありました。そうした事態を受けて、施設で少女たちと一緒に寝泊まりする女性の世話役が必要であるという議論を私たちは続けてきました。

また、少女たちが悩みや不安を抱えていても男性スタッフには相談しにくいこともあるのではないかという懸念もありました。専従スタッフのロジェとは異なる役割をもった大人がいた方が安心して生活し、学べると私たちは考え、子どもたちの精神的サポートができるような女性の協力者を探していました。適任の女性を見つけるのはなかなか難しかったのですが、2020年5月に少女たちを世話してくれる女性を施設に迎えることができました。

彼女が夫からの家庭内暴力を受けてNGOの施設に避難してきたことをきっかけに、私たちは彼女と出会いました。彼女は二児の母で、二番目の子どもの父親である現在の夫が「よりきれいな」女性を見つけたという理由で彼女と別れようとし、最終的に暴力を振るうまでに至りました。彼女は人づてにNGOミドフィについて知り、数日間施設に宿泊し、避難していました。現在は暴力を振るう夫と別れて生活していますが養育費などは一切支払われていないため、自ら収入を得て二人の子供を養っていく必要があります。そのため、仕事を得るための支援の一つとして、NGOで雇うことに決めました。彼女へのお給料はアフリックの支援金から捻出しています。施設の世話係は夜の寝泊まりの時間に限定されているので、支払う額は月20,000 CFA(約4,000円)と決して多くはないですが、毎日寝泊まりしながら少女たちを見守り、ミドフィ以外の仕事を見つけるまでの生活基盤のひとつとなるようにと考えています。

今回、ひとりの女性を雇ったことで、暴力の被害を受けた女性の支援と、施設での少女たちへの支援のふたつをつなげることができました。今後は、女性と見習いとの関係構築の経過などを見守っていきたいと思います。

NGOでもコロナ対策をとっています