「ヘアサロンからみる都市のアフリカ女性」生徒たちの感想

生徒たちは、さまざまな感想や意見を寄せてくれました。なかには私の意図を汲みとってくれた人もいましたし、それとはまた違った観点からコメントしてくれた人もいました。書いてもらった感想文のなかから、面白いものをいくつか抜粋してご紹介します。

●今までは森や動物などといったところの話が多くて、「アフリカ=森」というイメージがありました。しかし今回はアフリカの都会、しかもヘアサロンといった私もとても興味のある内容ですごく楽しいお話を聞けて良かったです。

●私は、ガーナでこんなにもパーマが流行っているなんて思ってもいませんでした。今までは、自然のこととかが主なテーマだったので、今回のテーマなどで、とてもアフリカを身近に感じることができました。女性がおしゃれをしたいという気持ちは、どこの国でも一緒なんだなと思いました。

●時間はかかるし、いたいし、6週に1度の再パーマ、1週に1度のシャンプーと面倒でお金もかかるし、そこまで苦労して髪や肌が傷むと、どんな髪型でも割りとオシャレに見える日本人としてはかわいそうに思いました。街の道には広告がたくさん置かれていて、パーマ産業のすごさを感じました。過去の差別によって始まったストパーですが、こんな毛の質で差別、肌の色で差別というのが無かったらとも思いました。

●髪一つにここまで歴史が語れるなんて思いもしませんでした。私、自分の髪はそこそこ整っていればいい程度にしか考えていませんので(現在進行形)、なおのこと、このような国の今はやっている髪型の歴史なんて考えるまでもなく、またこのように歴史に関わるなんて思ってもいませんでした。講師の方は「このような流行は踊らされている所はあるけれど、踊っている所もある。」と言っていましたが私は米(アメリカ)キライですから“踊っている”ではなく“踊っているように思わされている”ということだと思います。

●女の人も「いつ何があるかわからない」という想いで仕事をして家事もして、すごい大変だと思った。髪の毛にも気を遣わなければならないし…。美容師といえば「落ちこぼれの仕事」でも「おしゃれな技術職」へ転換!!『手に職』は日本でも同じ。何か私も手に職つけようと思う。

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。