「タンザニアの狩猟採集民から学ぶ人と自然のかかわり」
10月19日の夜、東京の一般財団法人・真生会館さんよりご依頼をいただき、「真生会館講座 ニュース深読み」という連続講座のひとコマで、アフリカの話をさせていただきました。この連続講座は、報道されている話題やさまざまなできごとの背景を正確に理解しようという試みで、わたしはタンザニアの狩猟採集民の環境利用についてお話しました。当日は雨が降り、10月なのに12月並みの寒さというあいにくのお天気のせいか参加者が少なかったのですが、参加されたみなさんは、毎回この講座で世界のあちこちについて学ばれている方々ばかりでした。とはいえ、狩猟採集民の話は初めて聞いたとおっしゃっていました。真生会館はカトリックの精神に基づき人びとに学習の場を提供しておられ、当日、講座に参加された方々もキリスト教の方が多く、わたしの調査地にあるキリスト教会についての質問や、狩猟採集社会にキリスト教が普及した経緯などについての質問も受けました。帰りがけに、「真生会館には若い世代も多く出入りしているので、若者向けにアフリカの話をする機会も設けましょう」と、将来のお誘いをいただきました。