第63回アフリカ先生「いまづ環境学公開講座」(兵庫県立西宮今津高校)報告

「畑の雑草を利用する —人と植物の助け合い」 (2011年11月11日 「自然環境と人間」)

八塚 春名

11月11日、兵庫県立西宮今津高校の「自然環境と人間」の授業のいっかんで、『畑の雑草を利用する—人と植物の助け合い』と題してアフリカ先生をおこないました。対象は、10名の生徒さんでした。わたしたちの生活にはとても身近な雑草ですが、多くの人にとって雑草は邪魔なものかもしれません。しかし実は、世界では、さまざまな雑草が私たちの食卓を彩ってくれているのです。タンザニアの半乾燥地帯で、週に3~4回もの頻度で食べられる雑草、ニセゴマ(Ceratotheca sesamoides)を例に、その植物の特徴と、それを利用する人びとの工夫をお話しました。授業では、調理のようすを撮影したビデオをお見せしたり、乾燥させたニセゴマの葉に触れてもらったりしました。「おいしいの?」という味への質問を中心に、いくつかご質問もいただきました。この授業をとおして、生徒さんにとっての雑草の見方が変化したり、より身近な存在になったりしていれば、うれしいです。