第60回アフリカ先生報告 社団法人サバンナクラブ関西例会)「タンザニア・コーヒー村の暮らしと日本」(2011年6月25日)

溝内 克之

社団法人サバンナクラブの関西例会で「タンザニア・コーヒー村の暮らしと日本」と題して、アフリカ先生を実施してきました。

まず、先方からのリクエストに応えて、自己紹介として、青年海外協力隊員としてタンザニアで柔道を指導していた頃のお話をしました。現地での柔道映像を見ていただいたのち、この日のテーマであるタンザニアのコーヒー生産農村の生活の変化、タンザニアの村と日本とのつながりについてお話ししました。

コーヒー生産の歴史、コーヒーの栽培から出荷までの様子などをお話ししました。それに続き、1990年代の「コーヒー危機」と呼ばれるコーヒー生産の環境変化や、各世帯が保有する土地の狭隘化などの地域が抱える課題についてお話ししました。また、地域の状況を詳しく見ていくと、村の人々は昔からコーヒー生産と並行して、教育や商業活動に積極的に投資し、都市への移動や多様な所得源の確保などを試みており、コーヒー生産だけに依存してきたわけではないこと、近年では村の生活が都市で働く村出身者たちに支えられていることなどをお話ししました。

サバンナクラブさんは、1976年に設立されたアフリカ関連団体の草分けです。長年、定期的に例会を開き、会員間でアフリカ情報の交換などを続けています。日本におけるアフリカ理解の促進に対する貢献の大きさを感じました。先輩アフリカニストたちの前で、少し緊張しましたが、和やかな雰囲気で楽しく話ができました。ありがとうございました。

おまけ
タンザニアの柔道指導の様子はYouTubeで見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=602tqeA7WMA