第108回アフリカ先生報告(津田塾大学、2022年10月12日)

東アフリカで国際協力をシゴトにする:フィールドワーク/現場の「リアリティ」

溝内克之

津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科にて、同学科の企画「フィールドから学ぶ」シリーズのひとつとしてアフリカ先生を実施しました。タンザニアでの青年海外協力隊やタンザニア及びウガンダでの国際協力機構(JICA)や大使館での国際協力・民間企業支援の経験、またキリマンジャロ山間部でのフィールドワークの経験を同学科学生の皆さんに共有しました。

具体的な情報の収集に努め、多様で重層的で複雑な事実や人びとの考えによりつくりだされる現場の「リアリティ」を掴むことが、他者との相互理解や業務の円滑な実行につながることについてお伝えしました。また所属している組織の「リアリティ(当たり前だとして見なくなっていることなど)」を掴み、「正しい/当たり前」だと思っていることに対しても、多角的・批判的視点を持つことの重要性についても話しました。そして多様なアクターのリアリティを繋いでいくことがフィールドワーカーの役割ではないかと考えていることをお伝えしました。