アフリカンフェスタ2011(2011年11月12、13日)

目黒 紀夫

例年5月に開催されているアフリカン・フェスタですが、今年は東日本大震災の影響もあって11月12〜13日に横浜の山下公園で開催されました。2日間で来場者数は21万人と例年通りの盛況で、アフリカの歌や踊り、楽器演奏に酔いしれる人も各国自慢の料理にしたづつみを打つ人もたくさんいました。また、今年のテーマは「絆、育てよう」ということで、震災にかんするイベントや展示も数多く見られましたが、日本を想って新しく作られた歌などは心に沁みました。

アフリックのブースでは、これまで同様に会員が現地で購入してきた物品の販売や活動紹介に加えて、今年からの新しい試みとして会員の著作物の展示・無料配布を行いました。学術書や論文は一般の方々にはなかなかなじみがないものかと思いますが、会員の多くが研究者(の卵)であるアフリックの特徴を分かってもらうため、また、現地のより詳しい生活の様子を知りたい方向けの情報発信という意図から、このような試みをしてみました。結果的には、アフリカに滞在したことのある人やアフリカに関係する仕事をされている多くの方が論文を手にとってはいろいろな質問をしてくださり、配布用に用意した論文コピーのほとんどが2日目にははけることになりました。

毎年アフリカン・フェスタに出展しながら、「どうやって、アフリックの特色を来場者の方々に伝えよう?」と思い試行錯誤をくり返していますが、また1つ、新しい伝え方が見つかったようで嬉しいかぎりです。まだまだ発信したい、伝えたいことはたくさんあるので、来年に向けてさらなる試行錯誤をしていきたいと思います。