8月20日、アフリック・アフリカのメンバーが宮城県岩沼市で開催された「いわぬま復興夏まつり(主催:いわぬま市民まつり運営委員会・岩沼商工会)」においてイベントを実施してきました。アフリックのメンバーが、岩沼市役所が設置した拾得物展示場「おもいで再会ひろば」(※)の運営にボランティアとして関わったのがきっかけでした。
当日は、他のボランティアさんたちと協力していただきながら、「おもいで再会ひろば」のブースで、アフリック・アフリカとして2つの企画を実施しました。
- 「親子で楽しもう! 切り絵で作るオリジナルうちわ」
夏まつりに来た子どもたちに、色とりどりの折り紙を使った切り絵で、アフリカの動物や植物、風景などを団扇に描いてもらう企画。あまりの盛況ぶりで用意した団扇が足りなくなり、急きょ追加の団扇を買いに走るほどでした。最終的には120人以上の子どもたちが、参加してくれました。被災地の子供たちの夏の思い出の一つになってくれたことでしょう。
アフリックメンバーの井上さんと一般のボランティア長坂さんが中心になり、この企画を実施してくれました。また東京から井上さんの知人も参加してくれました。ありがとうございました!!
- 写真展「岩沼から世界へ、世界から岩沼へ:コーヒーでつながる日本とアフリカ」
もう一つは、キリマンジャロ・コーヒーがアフリカの小さな村でどのように生産され、どのように日本までたどり着くかをクイズ形式で知ってもらうという写真展示企画。こちらのイベントにも多くの子どもたちが参加してくれ、全問正解者へのプレゼントとして用意したアフリカの絵はがき、試飲用のコーヒーはあっという間になくなってしまいました。
また「おもいで再会ひろば」のブースでは、アロマキャンドル作りや民族衣装の試着と写真撮影などの企画が一般ボランティアさんや社団法人青年海外協力協会ボランティアさんによって行われ多くの子どもたちに楽しい時間を届けることができました。
3月11日、今回お邪魔した宮城県岩沼市では、市の半分ほどの地域が津波に飲み込まれました。多くの人命が失われ、また多くの人々が家を失いました。行政、ボランティアの方々、そして被災者本人たちの努力で、いち早く全被災者が避難所から仮設住宅などへ移ることができ、復興が進んでいるように見えます。しかし、まだまだ新たな地域づくりなど課題が山積しているようです。当初、夏まつりは中止となる予定でしたが、明るい街を取り戻そうと地元の商工会の皆さんが奮起し、開催されることとなります。当日は、1万人以上の人々が集まる大賑わい。地域の人々に活力をもたらすような素晴らしい夏まつりでした。
今後も、被災地に笑顔を届ける活動のお手伝いがアフリック・アフリカとしてできればと思います。
アフリックの2つのイベントは、在日タンザニア大使館から後援をいただきました。
※「おもいで再会ひろば」は、津波被害にあった思い出の品(写真やご位牌など)を洗浄・展示し、被災者本人やご家族に返却する目的で岩沼市により設置された場所で、社団法人青年海外協力協会、一般ボランティアたちの協力により運営されていました。8月31日をもって展示終了となりましたが、多くの被災者に思い出の品々を届けることができたようです。ブログ:http://profile.ameba.jp/omoidesaikaihiroba/