“African Cooking: The Best-Kept Secrets From West to East”  Ola Olaore=著

紹介:村尾 るみこ

海外から入手することができるアフリカ料理の本は、アフリカの人びとによって出版されているものがある。その一冊が、今回紹介する本である。著者のOla Olaoreさんはナイジェリア人で、この本を「楽しむ」ための本として作成した。

Olaさんは、本の冒頭で、アフリカで自分が外国からきた人びとにアフリカ料理についてたくさん聞かれた経験があること、また今日アフリカの人びとが世界各地でアフリカ料理を「ソウル・フード」として食べていることに言及している。そんなOlaさんのメッセージには、次のような言葉がつづられている。「アフリカの食材は、いまや世界中に存在しており、こうした本をもとに、世界中の人びとがアフリカ料理を楽しんでほしい。」

本は、イントロダクションにはじまり、グロッサリー、主食、スープ類、肉類、国・地域ごとの料理、スイーツと飲み物、スナック類と主に8つの章から構成されている。そして164ものレシピが、手書きのイラストとともに掲載されている。ところどころ、カラーで料理の写真が掲載されてもいる。

この本を海外の本屋で買って、手に取り、イラストも写真も入って楽しいアフリカ料理の本だな、と思い、そのまま購入に至って7年が過ぎた。今も、この本のページをめくるたびに楽しみが広がっていく。

追伸
アフリックのアフリクック・プロジェクトでは、総数81ものレシピを掲載している。アフリカ理解を深める、ささやかな情報を、この本とともにお楽しみください!

書誌情報

出版社:Foulsham & Co Ltd
ペーパーバック(96ページ)
ISBN-13:978-0572034481
発行:2009年