手仕事を動かす心とお金―ボルガタンガのバスケットづくり(ガーナ)
牛久 晴香 「ねえ、アニャリガマ。この色はいまいちかしら。」 アラーヒはバスケットをグルっと一周させ、できばえを確認するそぶりをしながらわたしに尋ねる。彼女はわたしの返事を分かっているに違いない。 「とってもいいじゃない…
NPO法人「アフリック・アフリカ」のホームページです
ガーナ
牛久 晴香 「ねえ、アニャリガマ。この色はいまいちかしら。」 アラーヒはバスケットをグルっと一周させ、できばえを確認するそぶりをしながらわたしに尋ねる。彼女はわたしの返事を分かっているに違いない。 「とってもいいじゃない…
ウガンダ
浅田 静香 東アフリカ・ウガンダの首都カンパラで、私がお世話になっている家庭には、3人の年ごろの娘さんがいる。26歳のナイマ、20歳のシャムザ、そして16歳のジャミーラ(いずれも仮名)。3人は、家事や乳幼児の育児を手伝い…
タンザニア
黒崎 龍悟 タンザニアはキリマンジャロの名で知られるように、コーヒーの産地で有名だが、世界的に見ればコーヒー生産のシェアは、ブラジルが圧倒している。ブラジルには機械化されている大農園もあるようで、コーヒーの実(コーヒー・…
アフリカゾウと生きるプロジェクト
岩井 雪乃 彼は、畑の作物を食べにくるアフリカゾウを追い払うチーム(注1)のリーダーだ。彼の身のこなしは、とてもしなやかで、チームメンバーの中で際立っている。刺だらけのアカシアの林をさっそうと駆け抜ける姿、ゾウを探す鋭い…
セネガル
池邉 智基 セネガルの農村で調査をしながら生活していたとき、なによりも困ったのが種々さまざまなチクチクする植物です。トゲの多いアカシアの枝がサンダルを貫いたり、トゲだらけの種を踏んでしまったりと、何かとチクチクしたトゲの…
カメルーン
塩谷 暁代 庭の梅が少しずつ大きくなってきたよ、と息子が言いに来た。彼は、梅干しが大好きだ。今年も庭の梅が梅干しになる日を心待ちにしている。昨年は25キロの梅がとれた。その梅干しはもうない。息子が遊びに来る友達に「おもて…
タンザニア
溝内 克之 「トン、トン、トン」 夕方、心地よいリズムの音が家畜小屋から聞こえる。ここ数日体調を崩していたムシェク(高齢の女性の尊称)が、干し草を切る音だ。干し草を切るための板は、長年、使われてきた結果、ナタが当たる部分…
スーダン
金森 謙輔 「今日、一緒にくるか?見たいって言ってただろ?」 居候先の隣人、カマールさんが呼びに来た。バンパーとグリルのない、エンジンルームがまる見えになったトラックの助手席に、わたしは乗りこんだ。カマールさんは、小さな…
タンザニア
八塚 春名 「今度くるときは、赤と青と、黒と黄色と…とにかくたくさんビーズを買ってきてね」とママ・マチョ。「あと、白もいるわ」とヘレナ。わかったよ、うん、うん、と相槌をうっていると、「ハルナも作りなさい、簡単だから」と、…
タンザニア
宮木 和 白い砂地につよい日差しが照りつける。サバンナをすこし歩いただけで頭がぼうっとしてきて、足が前に出なくなってくる。休むのにちょうどよさそうな木陰を探して、地べたに腰掛ける。やたらと体温があがっていることに気づいて…
ケニア
目黒 紀夫 初めての出会いから約20年。わたしは駆け出しの大学教員となり、ジェレミアは間もなく父となる。ジェレミアはケニア南部に暮らすマサイの男性で、わたしの長年の調査助手であり親友だ。そしてまた、去年、わたしが初めて学…
アフリカの未来を担い、アフリカの「今」を生きる若者たち。その音楽やファッション、恋愛・結婚、勉強、仕事などなど、等身大のアフリカ若者文化をお伝えします。
アフリカに関する研究や実践活動を通じて、会員が日々考えていることや想いなどをまとめたエッセイです。 会報巻頭言 折々のエッセイ
安田 章人 ご存じのように、アフリックのメンバーの多くは、ほぼ毎年アフリカ各地の調査地へ赴き、現地調査をおこなう研究者である。しかし、私は2014年2月以来、自分の調査地に行っていない。これは、私の調査地がナイジェリアと…
コンゴ民主共和国
山口 亮太 村の中に大声が響き渡る。僕は驚いて、戸外の様子を伺うが、男性二人が激しく言い合いをしている声が聞こえるだけで、本人たちの姿は見えない。声から判断すると、いつも村でお世話になっている60歳代の調査協力者と、30…
村尾 るみこ アフリカに行き始めて、16年が過ぎた。それなりの期間にわたってアフリカとお付き合いしている理由は何なのかと、さまざまな場で聞かれる。とはいえ、アフリカとお付き合いさせてもらうのは、私にとってどこか当たり前に…
カメルーン
原作:安岡 宏和、漫画:庄司 航 ※本作品は「中部アフリカ研究」のウェブサイト(URL:https://sites.google.com/view/casinkyoto/%E8%A1%A8%E7%B4%99?authus…
目黒 紀夫 今年(2017年)の夏、はじめて自分の学生を自分のフィールドであるケニアに連れていった。まず首都のナイロビに数日滞在して、街中を散策したり現地の大学の講義を受けさせてもらったりした。それから一週間ほど、わたし…
ウガンダ
浅田 静香 2017年夏、私はアメリカ東海岸の街ボルティモアを訪ねた。調査地ウガンダでお世話になっている家族の親戚がアメリカに住んでいると聞き、ステイ先の人より紹介してもらったのだ。赤道直下で緑のバナナ畑と赤い土が広がる…
カメルーン
関野 文子 カメルーン東部州は森の果実が豊富に実る時期を目の前にしていた。私はピグミー系狩猟採集民バカの集落に滞在していた。曇り空の午前中、私の住む家の外でいつものように子どもが遊ぶ声がしてきた。しかし、今日はいつもと少…