料理名(日・英・現地語)
ココの葉と野生シカ肉の落花生ペースト煮(日)
Stewed koko leaves and wild venison with peanut paste(英)
ejaab na kuie ne koko ne nguba (Bakwele)
食されている国や地域
カメルーン東南部地方、コンゴ共和国北西部地方をはじめ、中部アフリカの広範な熱帯雨林地域
この料理って?
千切りにしたココ(Gnetum africanum、写真はこちら)の葉っぱを、熱帯雨林で最も一般的なジビエ(野生獣肉)の1つであるブルー・ダイカーの肉と一緒に磨り潰した落花生のペーストで煮込んだもの。お肉がちょっぴりでもココの葉っぱをたくさん入れれば栄養満点!
材料(2人分)
- 十分な量のココの葉っぱ新鮮な若い生葉が好ましいが、入手が難しければ、乾燥葉を水でもどして使う
- 野生ブルー・ダイカーの生肉を少量入手が難しければ、他のジビエや牛肉や豚肉でもよいが、風味が劣るかもしれない
- 落花生のペーストあらかじめさやを剥き、豆を炒ったものをフード・ミルで挽くなどして調製する
- サラダオイル大さじ1杯程度
- 水適量、多すぎると失敗する
- 塩適量
- 唐辛子好みに応じて適量を。生のものを入手して磨り潰しておければより良い
- マギーブイヨンエビ味のものがカメルーン東南部では人気がある。1/4~1/2かけら程度
調理手順
1) ココの葉は、茎から小複葉の部分を外してから重ねて丸め、よく研がれた包丁で0.5-2mm程度に千切りにする。特に古めの葉っぱしかないときにはなるべく細く切る。なお、アフリカやヨーロッパの市場で半乾燥状態で売られているものは、既に千切りにされていることが多いので、1-2時間程度水に漬けてもどしておく。
2) 塩を振ったシカ肉をサラダオイルあるいはヤシ油で軽く炒める。燻製状態の獣肉の場合は、熱湯につけてから煤汚れを落とし、細かく千切っておく。
3) 1)を十分な量の水に入れて火にかけて煮る。
4) 十分に煮たら、水を減らして2.と落花生のペーストを加え、撹拌しつつさらに煮る。
5) マギーブイヨン、塩、唐辛子で味を調えて完成。一緒にたべる主食はキャッサバの練粥でもよし、プランテンバナナを蒸したものでもよし、コメのご飯でも美味しくいただける。
フィールドメモ
典型的なアフリカ熱帯雨林地域の料理である。詳細は、アフリカ便りのエッセイ「煮る技術が支える熱帯雨林の食生活」を参照ください。
紹介者:大石高典