料理名(日・英・現地語)
エンドウマメのシチュー
njegere(スワヒリ語)
食されている国や地域
タンザニア
この料理って?
タンザニア南部で、ウガリやお米とあわせて食べられる副菜です。「白いピラウ」にかけて食べると絶品です。
材料10人分
- 赤タマネギ 小玉2~3個
- 赤タマネギの芽 1束
- トマト 5個
- 炒ったピーナッツの粉、または炒ったカボチャの種の粉 1~2袋(0.5~1カップ程度)
- フレッシュなエンドウマメ(乾燥エンドウマメでも可) 2リットル
- サラダ油 適量
- 塩 適量
- 水 適量
調理手順
1) エンドウマメをサヤから取り出し、鍋にマメとかぶるくらいの水を入れて煮る。マメが煮えたら火からおろし、固形分と煮汁に分ける。
2)鍋に多めの油を熱し、薄く輪切りしたタマネギを炒める。あまりかき混ぜないで、素揚げをつくるように。
3)タマネギに火が通り、こんがりしはじめたら、タマネギの芽(タマネギの保存中に伸びてきた芽、ワケギのような風味)を小口切りにして加え炒める。
4)全体にしんなりしたら、ピーナッツ粉(またはカボチャの種の粉)を加えて混ぜ、香ばしい薫りがたつまで加熱する。
5) 1)の水煮エンドウマメ(固形分)を加え、全体をかき混ぜる。鍋を焦がさないように、適宜、1)の煮汁を足しながら、マメの一部が煮くずれて全体にとろみがつくまでよく煮込む。
6)別の鍋に油を熱し、ざく切りにしたトマトと塩を加え、トマトをつぶしながら炒める。トマトに火が通ったら、5)の鍋の中身を少し加えて、トマトの形がなくなるまで煮込む。
7)5)の鍋に6)を加え、全体をよく混ぜて再び煮込む。弱火でコトコト煮込みながら、マメの煮汁と塩で全体のとろみと味を整えて完成。
コツ・ポイント
マメの煮汁は全量つかわなくても大丈夫です。お好みで調整してください。
フィールドメモ
この料理はフレッシュな豆と乾燥豆のどちらでもつくれますが、エンドウマメの収穫シーズン限定の、フレッシュな豆でつくる旬の味はとくに人びとから愛されています。かつては、シンプルにマメを水煮し、煮豆をタマネギと油と塩で炒めたものが食されていました。今回お届けするレシピは、最近の林業景気で懐のあたたかくなった女性たちがつくる贅沢アレンジです。村の小さな商店で、ピーナッツやカボチャの種を炒ってミキサーで粉砕したものが製造・販売されるようになり、調味料として気軽に使えるようになったことで広まりました。農作業や家事労働に忙しい女性たちにとって、ピーナッツ等を杵と臼で搗いて粉砕する手間が省けるのは革命的でした。
紹介者: 近藤史