★夏休みの宿題にオススメ★ 『知られざる森のゾウ ―コンゴ盆地に棲息するマルミミゾウ』ステファン・ブレイク(著)、西原智昭(訳)

紹介:西崎 伸子

小学生のみなさん、夏休みにはいってウキウキしていますか?
みなさんの学校では、夏休みの宿題に自由研究はありますか?
うちの子どもは、今年で3度目の自由研究にとりくみます。
1年生のときは、アフリカゾウについて。
2年生のときは弓矢の作り方について。
はい。完全に親の趣味です。
よくないです。
今年は、親に反抗して、まったく違うテーマを自分で選んできました。(残念です)。

うちの子どもはあきらめて、
自由研究がまだ決まっていないあなた。
もしよろしければ、アフリカの動物のことを考えてみませんか?

例えば「アフリカゾウについて」。
えっ?うちの子どもが1年生のときに取り組んだテーマと同じですって?
違うんです。
アフリカゾウといっても、みなさんが知っている大きなゾウではなくて、マルミミゾウのことを調べてほしいのです。

名前がかわいいでしょ。
マルミミゾウとオカピ。
わたしが見てみたい動物ベスト3にはいっています。どちらもアフリカの熱帯林にいるのです。

耳はどれぐらいマルイのかしら。
なんて鳴くのだろう。
子どもはもしかしてとっても小さいの?

そんな知りたいことに答えてくれるのがこの本です。
マルミミゾウは何ものであり、どこから来たのか?(第一章)、マルミミゾウはどこに棲息し、何頭いるのか?(第二章)、マルミミゾウの社会(第五章)と続くのですが、それだけではなく、最後は、虐殺や危機に瀕しているマルミミゾウ(第八・九章)のことも書いてあります。

かわいくて、強いゾウだけでなく、わたしたち人間が、どのようにゾウとかかわっていけばいいのか、そんなことを考えると、とっても素敵な自由研究になると思います。
写真がたくさんあって、ゾウ好きの人にはたまらない本です。(余力のある人は、オカピについても調べてくださいね。)

書籍情報

発行所:現代図書,販売元:星雲社
定価:2381円+税
発行:2012年4月
寸法:25.8 x 18.6 x 1.4 cm・96頁
ISBN-10: 443416564X
ISBN-13: 978-4434165641