蒸しカボチャ

料理名(日・英・現地語)

蒸しかぼちゃ(日本語)
boga ya kuchemshwa (スワヒリ語)

食されている国や地域

タンザニア連合共和国・キゴマ州南部の内陸部

この料理って?

カボチャを大きいものは4分の1、小さいものは半分に割って種とわたを取り除き、大鍋に皮を上にして並べ、少量の水を加えて、葉や鍋で蓋をしてゆっくり蒸す。

材料

  • カボチャ (現地名:(ma)boga)

調理手順

1)カボチャを大きさによって1/2または1/4に割って、種とわたを取り除く
2)1)を鍋に皮を上にして並べ、水を少量加える
3)鍋に蓋をして火にかけ、40分~50分蒸す
4)少し冷ましてから1片ずつ皮の部分を持って食べる。場合によってはスプーンなどを使ってすくって食べる


カボチャの種とわたを取って下準備


大鍋に皮を上にして並べる


蓋をしてじっくり蒸し上げる

フィールドメモ

蒸しカボチャは、食事のおかずというより、日中におやつのように間食として食べられます。調味料を使わなくても素材そのものの甘さが十分あり、子どもも大人も大好きなおやつ。カボチャが豊作の年にはしばらくの間、毎日食べられます。蒸しあがるまで蓋を取らずにただ待つだけ。簡単だけど待ちきれない子どもたちや私は蓋を取ってみたくて仕方ないのですが、仕込んでくれた調理人に注意されてじっと我慢。
 出来上がった蒸しカボチャはすぐに人々の手に渡って瞬く間に、平らげられてしまいます。タンガ二イカ湖から距離のある内陸部のこの地域では、日々のおかずを手に入れるのが困難なので、間食に蒸しカボチャがある日はみんなそれだけでハッピーな気分になります。
 蒸すときの方法ですが、カボチャを詰めた鍋の上にカボチャの葉をかぶせ、さらに同じ大きさの鍋で蓋をします。間に葉っぱを挟むのは、熱を逃がさないようにして蒸し時間を短縮するための知恵だそうです。カボチャの葉や、この地域でたくさん栽培されているトウモロコシの葉などを使うこともあるそうです。

紹介者:藤本麻里子

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日本とアフリカに暮らす人びとが、それぞれの生き方や社会のあり方を見直すきっかけをつくるNPO法人「アフリック・アフリカ」です。