料理名(日・英・現地語)
イモムシの煮物(日本語)
フス(バカ語)
食されている国や地域
カメルーン (地域:カメルーン東南部をはじめとした熱帯雨林地域)
この料理って?
カメルーン熱帯雨林地域では、季節にもよりますが、食用のイモムシを使った料理は頻繁に食べられます。バカ語でフス(pusu)と呼ばれるこのイモムシは、2.5cm程度と比較的小さめです。他にも4㎝程の大きさものやトゲのあるものなどがあり、色も様々です。イモムシの種類によって、串刺しにして火であぶりトゲをこそげ取るなど下処理の方法も異なり美味しく食べるための工夫がなされています。見た目こそ良くないかもしれないですが、癖がなくたんぱくな味わいで、ご馳走ではないけれど安心できる味です。
材料4~5人分
- フス(epimethea)小さめのボウル1杯程度
- イルヴィンギアナッツ(irvingia gabonensis ブッシュマンゴーとも呼ばれる食用果実からとれるナッツ)適量
- マギーブイヨンあれば1個
- 塩適量
調理手順
1)フスを手で半分にちぎり(生きていても)、内臓を出し下処理する
2)鍋に入れ、水を加え30分ほど煮込む
3)イルヴィンギアナッツを鉄板に乗せ火にかけ、黒くなるまで両面しっかりと焼く
4)ローストしたイルヴィンギアナッツをすり潰し、ペースト状にする
5)鍋にイルヴィンギアナッツを加え混ぜる
6)最後に塩適量とマギーブイヨンを加え、しばらく煮て完成
フィールドメモ
イモムシ(フス)の煮物をお椀2杯くらい食べてしまった翌日、どうもお腹が緩いなと思い、村人に相談してみると、彼女も食べ過ぎるとそうなる時があるとのことで、少しフスを食べるのをやめなさいとアドバイスをもらいました。私だけではないのだと一安心。美味しくてもイモムシの食べ過ぎには注意しましょう。
紹介者:関野 文子