このほど、NPO法人アフリック・アフリカが、2021年度「地域研究コンソーシアム賞・社会連携賞」を受賞しました(http://www.jcas.jp/about/awards.html)。とくに、コンゴ民主共和国における地域の持続的開発を目指したプロジェクトと、その成果となる書籍および連続セミナーを評価していただきました。これを記念して、アフリック・アフリカの理念と活動内容について広く知っていただくとともに、研究者による社会連携や研究と実践の架橋について考える一般公開シンポジウムを企画いたしました。
研究者は、どのように社会連携を目指すべきでしょうか。研究と実践を結びつけるにはどうすればいいでしょうか。対象や分野によってそのあり方はさまざまかもしれませんが、一方で、研究自体が社会と深く結びついた活動であり、その意味ではどのような分野であっても研究者は社会連携に関わっている(関わらざるをえない)といえるかもしれません。
アフリック・アフリカは、アフリカのさまざまな地域でフィールドワークにもとづく研究をおこなってきた研究者が、アフリカで学んだことを生かして社会貢献をしたい、お世話になってきた現地の方々に自分たちならではの還元をしたい、という想いで2004年に設立された団体で、こんにちまで国内での普及啓発やアフリカにおける開発支援の活動をおこなってきました。
本シンポジウムでは、アフリック・アフリカの取り組みを題材に、外部ゲストの方々も交えて、研究者による社会連携のあり方についてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。研究と実践の架橋をめざした企画でもありますので、研究者だけでなく、さまざまな分野の実務家の方々、実践活動に関わっている一般の方々、さらにそうしたことに関心をもつ学生の方々など、多くの方と意見交換できればと考えています。年末のご多忙の折かと思いますが、オンライン形式でお気軽にご視聴いただけますので、ご関心がおありの方はぜひご参加ください。開催要領は以下のとおりです。よろしくお願い申し上げます。
NPO法人アフリック・アフリカ代表理事 松浦直毅
一般公開シンポジウム
「研究者による社会連携について考える:NPO法人アフリック・アフリカの取り組み」
【日時】2021年12月11日(土)15:00~17:00
【場所】オンライン
【プログラム】
15:00~15:15 趣旨説明・アフリック・アフリカの紹介
松浦直毅(静岡県立大学/アフリック・アフリカ代表理事)
15:15~15:45 アフリカにおけるプロジェクトの成果報告
山口亮太(日本学術振興会特別研究員RPD/静岡県立大学/アフリック・アフリカ理事)
岩井雪乃(早稲田大学/アフリック・アフリカ理事)
池邉智基(京都大学/(株)日本植物燃料/アフリック・アフリカ会員)
村津蘭(東京外国語大学/アフリック・アフリカ会員)
15:45~16:15 ゲストスピーカーによるコメントと活動紹介
① 寺田佐恵子(日本学術振興会特別研究員PD/東京大学/CITES動物委員会アジア地域代表代理/日本学術会議若手アカデミー)
「若手研究者による科学的助言への参加」
② 岡安直比(NPO法人UAPACAA国際保全パートナーズ代表理事)
「大型類人猿研究から保護へ、そして生物多様性保全“研究”へ」
16:15~17:00 パネルディスカッション、参加者をまじえた討論
【参加方法】
以下のフォームを通じて事前にご登録ください。登録者にはZOOMの接続先をお知らせいたします。
https://docs.google.com/forms/d/15H-v-H_iRlHeMkbSZhY9vNGmlgDFpTIEHrP_xMedqfc/
【お問い合わせ】
ご不明な点やご意見などがあれば、以下にお願いいたします。
山口亮太(アフリック・アフリカ事務局長)
y.ryota(at)gmail.com (atを@に変えてください)
主催:NPO法人アフリック・アフリカ
共催:科研基盤A「学際的統合研究によるアフリカにおける人と動物の相互関係の解明とその実践への応用」(代表・松浦直毅)